じいたんばあたん観察記

祖父母の介護を引き受けて気がつけば四年近くになる、30代女性の随筆。
「病も老いも介護も、幸福と両立する」

灰とダイヤモンド。

2005-09-30 17:14:21 | 本棚
19世紀ポーランドの詩人、ノルヴィッドの詩。


 松明のごとく 汝の身より火花の飛び散るとき
 汝知らずや、我が身を焦がしつつ、自由の身となれるを。
 持てるものは、失われるべき定めにあるを。
 残るはただ灰と、嵐のごとく深淵に落ちゆく混迷のみなるを。
 永遠の勝利の暁に、
 灰の底深く、燦然たるダイヤモンドの残らんことを。


この詩が、大好きだ。
知るきっかけになったのは、むかしむかし、観た映画
『灰とダイヤモンド』の中の一場面。

当時はまだ子供だったけれど(何故この映画を観たのか、きっかけを覚えていない)
それこそ、白黒の映像の中で、
この詩が出てくるシーンが、ダイヤモンドのように燦然と輝いて見えたのを覚えています。


この歌を口ずさむと、勇気が沸いてくる。


映画の方も、良い作品でした。
好き嫌いが分かれると思いますが、下に
作品解説へのリンクを張っておきます。

灰とダイヤモンド〈下〉

岩波書店

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