第998話 朔日参りと朔日餅

2015年06月13日 12時29分40秒 | Weblog

2016年、伊勢志摩サミット決定のニュースあり、

もう少し 伊勢のお話。

 

私が伊勢神宮を参拝した朝、

早朝にもかかわらず、赤福本店前に長蛇の列。 (なんだこりゃ?)

伊勢神宮に向かう途中、伊勢神宮内でも、

みんな、手には同じお土産物 (同じ包装紙の箱) 。

中には、両手一杯 (そんなに?) 持てる限りお持ちの方もいて、

ただ事ではないものを感じる。

参拝後の帰り道、その理由を探るべく 最後尾に並んで判明、

その正体は、1日限定販売の「朔日餅(ついたちもち)」

 

伊勢には、「朔日(ついたち)参り」という風習がある。

無事にひと月を過ごせたことを神様に感謝し、

新しい月も どうか健康でありますように、と 手を合わせる。

その朔日参りの朝、赤福本店で月代わりの餅菓子を販売。

元旦は赤福餅にて、

2月から12月まで年に11回、1日のみの限定商品なのだ。

 

はからずしも偶然、私は風習通りに朔日参りをしたこととなり、

さほど並ばず、朔日餅を売り切れ前にゲットできたが、

人によってはこの日に狙いを定めて

前日から発行される整理券で並び、翌日、早朝開店前から再び並び、

その先に朔日餅があるという。

月代わりということは、今日を逃すと同じ餅に合えるのは一年後・・・

ひとつ味わうと、残りのお餅も気になり、コンプリートしたくなるのが人情。

限定販売に売り切れ御免・・・購買心をあおる販売文句に「商い」を見た私。 合掌。


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