カプチーノノート cappuccino note

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「犬が星見た」

2015-09-03 | 本を読む

田百合子著「犬が星見た」読み終わりました。

とても読みやすい本でした。

文体が今っぽいのです。

まだソ連が健在だったころのソ連旅行記でした。

シベリア鉄道旅行記だと思って読んでいたら、ハバロフスクでシベリア鉄道を降りた武田さん一行はそのまま飛行機に乗ってしまいました。

そして、その後は鉄道には乗らず飛行機ばかりに乗っていました。

さすがに帰りはシベリア鉄道に乗ってくれるんだろうと思ったら、スウェーデンに行ってヨーロッパを回ってやっぱり飛行機でした。

本に出てくる武田泰淳、竹内好両氏の著作は読んだこともなく、ただの気難しいおっさんぐらいにしか思えなかったのでその辺、読みが浅くなってしまうのが我ながら恥ずかしいところです。

あとがきに二人が死んだあとに書かれた本だと書かれていて、そのどんでん返しに驚かされました。

今となっては著者の武田百合子さんも解説の色川武大さんもソ連も亡くなってしまったわけでああ無情としか言いようがないのでした。


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