ファミリー劇場放送。
最近、金田一ものはキーワード録画していて、自動で録画されます。
「仮面劇場」全4話が録画されていて、ドラマでは金田一が出てきますが、ネットで調べると原作は金田一ものではないらしいのです。
そこでまず原作を読んでみました。
横溝作品の初期の探偵、由利先生が出てくる話でした。
海に浮かんだガラス張りの棺を乗せた小舟。
棺に横たわる謎の美少年虹之助、彼は盲聾唖でした。なんて横溝ワールドど真ん中なんでしょう。
虹之助を引き取ったのは彼を発見した富豪未亡人大道寺綾子。
しかし、虹之助を引き取ったことから、綾子は連続殺人事件に巻き込まれていきます。
この作品も次々に怪しい人が死んでいくので、結局犯人はこの人しかいないというラストでした。
結局、大道寺綾子さんが余計なことをしたために、連続殺人事件が起こってしまったのでした。
彼女は捜査を混乱させる発言までしています。こんな自己中心的人物の方が犯人よりたちが悪いと感じます。
で、ドラマを見ました。
大道寺綾子は司葉子さん。なので原作より設定年齢が上がっています。
でも、原作がすぐよめるほどの量なのに全4話なのはなぜ?と思っていたら、原作より殺される人が多くなっていました。
死ななくてもよさそうな人(お手伝いさん、運転手さん)も殺されています。
原作では大道寺綾子のうそだった人物が、ドラマではちゃんと出てきたのにはびっくりしました。
この犯人の呪われた出生の秘密を読み解くには、確かに由利先生より金田一先生の方が似合いそうです。