カプチーノノート cappuccino note

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件(くだん)

2015-07-21 | 本を読む

田百閒のCDを聞きながら寝たら、すぐに寝てしまいました。

だから、細部はよくわかっていません。確実に昔、本は読んでいますけれど…。

冥途/件/短夜は内田百閒の恐怖小説というところです。

件というのは読んで字のごとく人面牛のことです。

この件は予言をしゃべると言われていて、人々が件の言葉を聞こうと集まってきます。

小説の中の私はなぜか気がつくと件になっていて、何の予言も思い浮かばないのに、彼を囲む群衆達に期待されて困ってしまうという内容です。

そして、知っている人に顔を見られたくないと思ったり「予言を話す前に殺してしまえ」なんていう無責任な叫び声にどきどきしたりします。

この小説を読んで初めて件という生き物のことを知りました。

内田百閒は丑年生まれなので、件になってしまうという発想を得たのでしょう。

蟹江敬三さんの声も子守歌代わりになりそうですが、寝ている間に不安感が高まってしまいそうです。

コメント
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