夜中に目覚めて明かりをつけて本を読む。また楽しからずや。
ツバメの谷読み終わりました。
びっくりするほど中身を覚えていませんでした。
なので展開を読めず、おもしろかったです。
こんな読書の楽しみ方もあるんですね。
昔、読んだ時はただの続編くらいしか思わなかったんですが、今回はツバメ号とアマゾン号よりおもしろかったぐらい。
もちろんツバメ号とアマゾン号を読んだ後だからこそのおもしろさです。
この後、3巻目の「ヤマネコ号の冒険」は登場人物たちが冬休みに作ったお話ですし、4巻目の「長い冬休み」になると新しいメンバーが加わって、物語の世界観が変わってしまいます。
「ツバメの谷」は失敗・不運からの回復の物語です。
ジョンはツバメ号を難破させてしまい、アマゾン海賊姉妹は家に大おばさんがやってきて、監視下に置かれ自由行動ができなくなります。
この状況にどう対処し、回復させていくかが描かれています。
もちろん大人のフリント船長が手助けをしてくれますが、子どもたちは子どもたちでできることを一所懸命していきます。
そして、カンチェンジュンガ登山をして、湖の西に広がる荒野を探検して地図に描きます。
カンチェンジュンガでアマゾン海賊姉妹の両親とフリント船長が30年前に残した登頂記念のメッセージが書かれた紙を見つけます。
子どもたちは紙の裏に自分たちの名前と登頂した日を書きます「1931年8月11日」って93年前の今日じゃないですか。シンクロしてます。
1931年は日本関連だと9月18日に満州事変のあった年です。
きな臭くなる前のつかの間の平和な時代だったのかな。
となるとツバメ号とアマゾン号は1930年の夏の物語ということになります。
Wikiの1929年説は間違っているみたい。