カプチーノノート cappuccino note

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「悪霊島」を見る

2018-02-06 | 映画(韓国以外)

本映画専門チャンネル放送。篠田正浩監督。1981年。

原作を先に読んでいてよかったー。おもしろく見ることができました。

岩下志麻LOVEの映画でした。

岩下志麻さんの魅力爆発。

気品あふれる御寮人、初恋の乙女、狂気のニンフォマニア(色情狂)、殺人鬼全部演じています。

とにかく美しい。原作通りの美しさです。

そして、美しい双子の娘真帆、片帆(カタホーって笑えます)が岸本加世子さんなのも、岩下さんの美しさを強調するためなのでしょう。

いきなり、初めに岩下さん演じる巴御寮人に双子の姉ふぶきがいることになっていて、原作と違うやんと思ってしまいました。

そして、刑部守衛殺人の犯人はふぶきということになって、なんだこのオチはと思ったら、実は…という展開で納得しました。

しかも、太郎丸、次郎丸の実写版が見られて、頭に描いていたのと違っていて、カニそっくりでなるほどなーとちょっぴり感動。

この島で蒸発した三人のガイコツまで出てきてもう満足。これは原作を読んでなければわからないでしょう。

犯人の動機が原作では本人を売り渡されることを知った怒りだったのが、神社の土地を売り渡される怒りに変わっていたのはわかりやすくするためなのと時間短縮のためでしょうね。

たしかにレジャーランドと化した島の模型(神社のすぐ回りにジェットコースター)はまさに映画的表現でした。

原作では巴御寮人の描写が少なすぎて、推理小説としてはアンフェアな感じがするほどでしたが、映画化するにあたり、巴御寮人のシーンを増やし、その二重人格性を表現するためにはふぶきの存在が必要だったんだなーと思いました。

さて、金田一耕助の鹿賀丈史さんはいい男すぎて、なぜ巴御寮人に誘われなかったのかと思ってしまいました。

原作のように死んだ男たちはみんないい身体をしていたということを映画でも触れてほしかったし、刑部守衛を太った中尾さんがやるのもミスキャストでしょう。

吉太郎ももっと大きい男にしてくれないとなー(でも大男じゃふぶきになれないや)。

で金田一は貧相で小柄な男でないといけないのです。

でも、他の金田一映画とは違う、映画としてのおもしろさがありました。

ただし、これはいい年をしたおっさんだからの感想で、封切当時の子どもの頃に見ていたらなんじゃこらーだったでしょうね。


冒頭の下津井電鉄にやられてしまいました。ナローゲージに乗りたかったなー。


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