日曜日の朝日新聞書評欄に紹介された「惜檪荘だより」です。
文庫本書き下ろしスタイルの時代物で人気の、佐伯 泰英さんのエッセイです。
私はこの手の時代物は苦手で、まったく読んでません。
ただ、この作家の買いとった熱海の別荘が、岩波書店の創業者の「惜檪荘」で、
建築家・吉田 五十八の傑作のひとつ、と聞いて初めてエッセイを手にしました。
名建築の修復・保存の話しもですが、作者の売れない頃の話がやたらと面白いですね。
佐伯 泰英さんの愛読者も、私のように一冊も読んだ事の無い人も、
この本を読めば、佐伯 泰英という作家を再認識するでしょう。
(岩波書店 佐伯泰英 1,500円)
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