風に吹かれてburabura日記

今日も、いつもの暮らしの出来ることに
感謝です。

「愛の顛末」を読みました。梯久美子さん

2016年10月08日 | 日記

大宅荘一ノンフィクション賞を受賞した「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官 栗林忠道」以来、
この作家に注目してます。
新刊は「愛の顛末 純愛とスキャンダルの文壇史」 です。(梯久美子 文藝春秋 1,450円)
  写真は資料から。
小林多喜二、梶井基次郎、三浦綾子、 など文壇に名を残す作家の、
恋愛と結婚の顛末に加えて、作家の個性と時代を表す死の状況も描きます。

「人生劇場」 の尾崎士郎の妻だった宇野千代さんを、
「檸檬」の新進作家・梶井基次郎が好きになり、
ついに尾崎士郎に宇野千代さんを賭けて決闘を申し込みます。

宇野千代さんは尾崎士郎、東郷青児、 北原武夫と三回の結婚をし、
晩年のインタビューには「面食いの私が、梶井基次郎に惚れるわけないじゃないの」 と語ります。
まさに、純愛とスキャンダルの文壇史です。