2007年10月7日
朝6時起床。9時間の爆睡。
トイレに向かおうと歩き出すと足がカクンカクン、あれれ筋肉痛です。
平湯まで移動してアカンダナ駐車場に車を入れて準備にとりかかる。
今日は平湯から安房峠→上高地乗鞍林道→乗鞍高原→畳平→乗鞍スカイライン→平湯の一周予定。
7時20分。アカンダナ駐車場出発。
十数年前、ランドナーにキャンプ道具と登山靴を満載し、上高地を目指して登ったこの坂をロードレーサーで越えてゆく。当時はまだ安房トンネルも開通しておらず、峠手前では観光バスが立往生し、バスガイドのホイッスルが山中に響いていた。
四ッ岳!
8時07分。安房峠
朝の安房峠への道は冷気と眩しい陽光が清々しかった。
傾斜はきつめで27T使いまくりだった。
安房峠からは穂高連峰が素晴らしい
下山は冬ジャージを着込んで下る。
途中から上高地乗鞍林道に乗り換えるため入り口に注意を払うが、分岐には「通行止」の看板。これは別の林道だろうと思い込み、さらに下ってゆくがとうとう入り口は見つからずに安房トンネル出口。やはり先ほどの分岐が上高地乗鞍林道の入り口だったようだ。
上高地乗鞍林道が通行できないとなると、残されたルートは158号線。あの殺人的な狭いトンネルだけは通りたくなかったが、しょうがない。道はそこにしかない。
トンネル内には往来する車の轟音が響く。今日はフラッシングライトを携行していないので車道を走行するわけにはいかない。狭い歩道を走ってみるが、漏水、泥、看板など障害ばかりで走れたものじゃない。もし引っ掛けて車道側に転んだら…。ここは自転車を下りて歩こう。
一番酷かったのは新山吹トンネル。コンクリートの障害物でがったんごっとん。シクロクロス気分が味わえます。
沢渡の手前で白骨温泉へのルートにエスケープ。ここはなかなかの激坂区間だった。白骨温泉までは交通量も多くてストレスが溜まる。
10時10分。
蛭窪トンネルの手前で乗鞍岳から十石山、霞沢岳の展望が開けたのでペダリングを止めて休憩していると安房峠でお見かけした方に声をかけられる。これから自転車で乗鞍を登ると言うと、たいそう驚かれる。そんなに驚かれるとこっちも不安になります…
トンネルの手前にて。畳平は遥か上…
10時32分。乗鞍高原。
小腹が空いたので食堂でおでん定食をいただく。ヒルクライム前には少し食べすぎか。
10時55分。
ヘルメットをかぶって自転車に跨る。
背中のザックが少し邪魔だが、ヒルクライム区間やりますか。
出だしからしばらくは緩い斜度が続く。大会ではかなりハイスピードで通過していきそうな感じ。
三本滝ゲートでは強面のサングラスのおじさんに「いってらっしゃ~い」と声をかけていただく。
ここから乗鞍エコーライン。傾斜もグンときつくなる。それまでのゆるやかな登り坂で「乗鞍ってこんなもんなん?」と甘く見ていたが、それは間違い。延々続くきっつい坂道。特にカーブのイン側の斜度が強烈だった。
マイカー規制された道路は交通量が少なくてとても走りやすい。ここはヒルクライム天国。自転車乗りもたくさんいます。
登っている最中は足はつきたくないものだが、シャトルバスの車列とすれ違う時は路肩に寄って停車。自転車締め出しなんてことにならないよう、ここはマナーを守りたい。
12時12分。位ヶ原山荘通過。
黄葉が美しいが景色を楽しむのはまたの機会にして、今はとりあえずゴールを目指す。
位ヶ原に上がると山頂に続く豪快な山岳路。そこはまるでツールの山岳ステージの雰囲気だ。
それにしても足はヘロヘロ。もう24Tは諦めて27T使用。時折6km/h台まで速度が落ちてしまう。
12時44分。県境。
ここまで1時間49分。
お話になりません…。
畳平には自転車がいっぱい。僕も並べて駐輪して魔王岳まで足を延ばす。
観光客で賑わう山頂の片隅で考えた。
このまま平湯まで下ればゴール。楽チンだな~。
でも、折角の秋晴れの中で黄葉に彩られた位ヶ原の景色を楽しむこともなく通過してしまったのはもったいないなぁ~。
うーん、やはりここは位ヶ原山荘まで下ってもう一度景色を楽しみながら登ることにしよう。
鶴ヶ池
黄色い斜面の向こう側
シャトルバスがゆっくりと行き交う
位ヶ原山荘から。この景色をもう一度見たくて下ってきた。
紅葉を楽しみながら気持ちはお散歩、体力は…
燃え上がるナナカマド
14時36分。再び県境。
もう岐阜県側はすっかりガスの中。
冬ジャージを着込んで急かされるように下山を始める。
好日が霧の中に消えてゆく
15時14分。夫婦松駐車場で一服を入れる。
15時39分。アカンダナ駐車場に無事到着。
距離は80キロ程度でしたが思う存分信州の山岳ステージを堪能させていただきました。やはり乗鞍はヒルクライムの聖地ですね~。
ただ、上高地乗鞍林道が閉鎖されている状況では周回ルートは安全に楽しめるプランではないかも…
今日の記録
走行距離 87.6km
平均時速 15.3km
累積標高 2,810m+
カシミール3Dにより作成
さて、あまりぐずぐずしていると帰りの渋滞にはまりそうなのでさっさと片付けを済ましてすぐ車に乗り込む。
開通したばかりの高山IC~高山西IC間を走ってから、せせらぎ街道経由で下道ドライブ。予想外に車は空いていて6時間で帰宅。隣の庭の金木犀が秋の訪れを知らせてくれた。
朝6時起床。9時間の爆睡。
トイレに向かおうと歩き出すと足がカクンカクン、あれれ筋肉痛です。
平湯まで移動してアカンダナ駐車場に車を入れて準備にとりかかる。
今日は平湯から安房峠→上高地乗鞍林道→乗鞍高原→畳平→乗鞍スカイライン→平湯の一周予定。
7時20分。アカンダナ駐車場出発。
十数年前、ランドナーにキャンプ道具と登山靴を満載し、上高地を目指して登ったこの坂をロードレーサーで越えてゆく。当時はまだ安房トンネルも開通しておらず、峠手前では観光バスが立往生し、バスガイドのホイッスルが山中に響いていた。
四ッ岳!
8時07分。安房峠
朝の安房峠への道は冷気と眩しい陽光が清々しかった。
傾斜はきつめで27T使いまくりだった。
安房峠からは穂高連峰が素晴らしい
下山は冬ジャージを着込んで下る。
途中から上高地乗鞍林道に乗り換えるため入り口に注意を払うが、分岐には「通行止」の看板。これは別の林道だろうと思い込み、さらに下ってゆくがとうとう入り口は見つからずに安房トンネル出口。やはり先ほどの分岐が上高地乗鞍林道の入り口だったようだ。
上高地乗鞍林道が通行できないとなると、残されたルートは158号線。あの殺人的な狭いトンネルだけは通りたくなかったが、しょうがない。道はそこにしかない。
トンネル内には往来する車の轟音が響く。今日はフラッシングライトを携行していないので車道を走行するわけにはいかない。狭い歩道を走ってみるが、漏水、泥、看板など障害ばかりで走れたものじゃない。もし引っ掛けて車道側に転んだら…。ここは自転車を下りて歩こう。
一番酷かったのは新山吹トンネル。コンクリートの障害物でがったんごっとん。シクロクロス気分が味わえます。
沢渡の手前で白骨温泉へのルートにエスケープ。ここはなかなかの激坂区間だった。白骨温泉までは交通量も多くてストレスが溜まる。
10時10分。
蛭窪トンネルの手前で乗鞍岳から十石山、霞沢岳の展望が開けたのでペダリングを止めて休憩していると安房峠でお見かけした方に声をかけられる。これから自転車で乗鞍を登ると言うと、たいそう驚かれる。そんなに驚かれるとこっちも不安になります…
トンネルの手前にて。畳平は遥か上…
10時32分。乗鞍高原。
小腹が空いたので食堂でおでん定食をいただく。ヒルクライム前には少し食べすぎか。
10時55分。
ヘルメットをかぶって自転車に跨る。
背中のザックが少し邪魔だが、ヒルクライム区間やりますか。
出だしからしばらくは緩い斜度が続く。大会ではかなりハイスピードで通過していきそうな感じ。
三本滝ゲートでは強面のサングラスのおじさんに「いってらっしゃ~い」と声をかけていただく。
ここから乗鞍エコーライン。傾斜もグンときつくなる。それまでのゆるやかな登り坂で「乗鞍ってこんなもんなん?」と甘く見ていたが、それは間違い。延々続くきっつい坂道。特にカーブのイン側の斜度が強烈だった。
マイカー規制された道路は交通量が少なくてとても走りやすい。ここはヒルクライム天国。自転車乗りもたくさんいます。
登っている最中は足はつきたくないものだが、シャトルバスの車列とすれ違う時は路肩に寄って停車。自転車締め出しなんてことにならないよう、ここはマナーを守りたい。
12時12分。位ヶ原山荘通過。
黄葉が美しいが景色を楽しむのはまたの機会にして、今はとりあえずゴールを目指す。
位ヶ原に上がると山頂に続く豪快な山岳路。そこはまるでツールの山岳ステージの雰囲気だ。
それにしても足はヘロヘロ。もう24Tは諦めて27T使用。時折6km/h台まで速度が落ちてしまう。
12時44分。県境。
ここまで1時間49分。
お話になりません…。
畳平には自転車がいっぱい。僕も並べて駐輪して魔王岳まで足を延ばす。
観光客で賑わう山頂の片隅で考えた。
このまま平湯まで下ればゴール。楽チンだな~。
でも、折角の秋晴れの中で黄葉に彩られた位ヶ原の景色を楽しむこともなく通過してしまったのはもったいないなぁ~。
うーん、やはりここは位ヶ原山荘まで下ってもう一度景色を楽しみながら登ることにしよう。
鶴ヶ池
黄色い斜面の向こう側
シャトルバスがゆっくりと行き交う
位ヶ原山荘から。この景色をもう一度見たくて下ってきた。
紅葉を楽しみながら気持ちはお散歩、体力は…
燃え上がるナナカマド
14時36分。再び県境。
もう岐阜県側はすっかりガスの中。
冬ジャージを着込んで急かされるように下山を始める。
好日が霧の中に消えてゆく
15時14分。夫婦松駐車場で一服を入れる。
15時39分。アカンダナ駐車場に無事到着。
距離は80キロ程度でしたが思う存分信州の山岳ステージを堪能させていただきました。やはり乗鞍はヒルクライムの聖地ですね~。
ただ、上高地乗鞍林道が閉鎖されている状況では周回ルートは安全に楽しめるプランではないかも…
今日の記録
走行距離 87.6km
平均時速 15.3km
累積標高 2,810m+
カシミール3Dにより作成
さて、あまりぐずぐずしていると帰りの渋滞にはまりそうなのでさっさと片付けを済ましてすぐ車に乗り込む。
開通したばかりの高山IC~高山西IC間を走ってから、せせらぎ街道経由で下道ドライブ。予想外に車は空いていて6時間で帰宅。隣の庭の金木犀が秋の訪れを知らせてくれた。
乗鞍はロードからクロスバイク、折りたたみ自転車までいろんなスタイルで楽しまれてましたよ。紅葉を見ながらゆっくり登ればそれだけで素晴らしい1日を過ごせそうです。車道をゆったり散歩されている方もいて、マイカー規制後の乗鞍は独特の雰囲気でした。また一緒に走りましょう。
はるばる信州方面まで出掛けるとどうしても欲張ってしまいますよね。晴れたら、もったいないもったいないと思ってしまうのは貧乏くさい性格のせいです、はい。
平湯から板担いで乗鞍スカイラインをやってから、安房峠越往復…3,000mに近い領域じゃなかったですか?あっ、山スキーもやってるんでした。これ普通じゃないですよ
こんな所を自転車で通れてしまうなんて…
その過酷さは私には分かりませんが
一度チャレンジしてみたい、なんて思っちゃいます。
4月の火打&御嶽といい、GWの飛騨沢&白山といい、
bunさんは連チャンの合わせ技が普通じゃないです!
チャリで3,000mに迫る標高差、どんな世界なんだろう…
やばいです、ドキドキしてきましたよ(笑)
でも、紅葉の位ヶ原をチャリで走る機会は貴重だからね。ここは下るよね
常人の発想を超えてます。
底なしの体力ですな。