あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

学生パワーを書籍に変える

2005-05-30 23:59:00 | マスコミ関連
今日は、ずっと雨でしたね。

久しぶりに昔買った「トム・ピーターズの経営破壊」を読み返しました。
今でも十分通用するフレーズの多さに、ちょっと感動しました。

◆「生き残れるのはパラノイア(偏執狂)の人間だけだ」-インテルCEOアンディ・グローブ
◆「こんな時代には、二種類の経営者しか存在しない。生者と死者、つまり素早く反応して生き残る経営者と、対応できずに破滅する経営者だ」-ノーザン・テレコム社デーヴィット・ヴァイス
◆「我が社の巨大な屋台骨に小さな会社の心意気を取り入れる」-ジャック・ウェルチ
◆「テクノロジーの世界は、多様な個人が反骨精神に燃えて独自の創造性を発揮する時、最も繁栄する」-ドン・バレンタイン
◆全ての仕事をビジネスパーソン(起業家)の仕事に転じることだ
◆ヴァージニア・アズエロがにこやかな顔を見せるのはなぜか-宿泊客のトラブルに即応するために、200ドルまで支出する権限を与えられているからだ。
◆忠誠心を超えて、フリーランサーの考え方を身に付けよう
◆「記憶を消す能力がなければ、人間は生きられない」-グレゴリ-・ペイトソン

学生出版企画活動は、今世の中に起こっている最前線を、学生と言う感受性豊かなフィルターを通して、世の中に変革を問う活動でもあります。

またそういったテーマをいかに見つけだせるか、そこにマーケティング力も問われると考えています。

学生マーケティングのパラノイアを目指すことを深く自覚した、一日でした。

読売新聞本社訪問

2005-05-28 23:33:00 | マスコミ関連
昨日、大手町の読売新聞本社を訪問しました。

お会いしたのは、経理局部長の大橋さんという方です。

経済部出身の方だけに、日本経済の問題点についての洞察は、かなり鋭い視点に満ちていました。

少子高齢化から年金基金問題まで、いかに現在の日本が大きな問題を抱えているか、その熱く語る姿は“記者魂”のようなものをひしひしと感じましたね。

また大橋さんは読売新聞本体の面接官を担当されていた方なので、“新聞社が欲しい人材像と採用するポイント”についても、リアルに語れる方だということが判明しました。

なので、メディアプロデュース講座では、以下のテーマを候補として検討したいと思います。

◆大手新聞社に合格するためのノウハウ講座
◆就職活動に役立つ新聞の読み方講座
◆今の日本の構造改革の意味とは?

また、話が盛り上がった勢いで(笑)、大橋さんは経済部のフロアを見学させて下さり、また教育支援部の管理職の方を紹介して頂けました。

何よりも嬉しかったのは、お会いした方が全員、インターンシップガイドを知っていたことです。

読売新聞の幹部社員にまでその存在が浸透しているという事実は、ちょっと感激モノでした。


夕方は、私のリクルートの後輩のデザイナーと打ち合わせをしました。

リクルート退社後は、あの有名な大貫卓也デザイン事務所を皮切りに経験を重ね、今度独立することが決まった若手新進デザイナーです。

衝動買いで購入したというBMWの白のオープンカーで颯爽と現れた彼は、新潮社やローソン、フジテレビのキャンペーンにも関わっています。

ちなみにBMWのオープンカーを衝動買いしてしまった理由は、私が以前乗っていたユーノスロードスターという2シーターのオープンカーに乗った時の感動が忘れられなかったそうです(笑)。

その関係で、今度フジテレビのプロジューサーを紹介してもらえることになりました!

いろんな企画の話が出ましたが、さすがにまだここでは明かせないので、いずれ実現すればご紹介したいと思います。

最近いろんな人に会うことで、どんどん仕事のタネが生まれてきました。

アイディアだけでなく、是非形にしたいと考えています。

TBS岡田さん打ち合わせ

2005-05-26 23:35:24 | マスコミ関連
欧州チャンピオンズリーグシップの決勝戦は、歴史的な好ゲームで幕を閉じ、事前の大方の予想に反し、リバプールがACミランをPK戦の末、見事制しました。

いや~、ホント感動しました。
放映された午前3時半から6時までの間、思わず何回も立ち上がったほどです。

リバプールの主将ジェラードは、リーダーシップの真髄を見せてくれたと思います。


そんな興奮の一日の幕開けでしたが、本日は3本の打ち合わせをしました。

最初は、メディアプロデュース講座でおなじみのTBSの岡田さんと赤坂TBSのそばで打ち合わせ。

次回のメディアプロデュース講座のターゲットや講座コンテンツその他について、様々なアイディアが噴出し、かなり盛り上がりました。

具体的な広がりが見えてきた、今までの打ち合わせで一番充実したものだったと思います。

その次は、ある学生さんと久しぶりの再会も兼ねた打ち合わせでした。

某広告代理店の内定を見事勝ち取った彼は非常に行動力のある男で、今大きなイベントを仕掛けていて、その広報を担当しています。

そんな彼といろんな仕掛けについてアイディアを出し、ある方向で動くことが決定しました。

最後は、ある企画のプロジュースについて学生さん2人と夜9時から打ち合わせをしました。

具体的な企画についてのアドバイスと、プロデュース方法のチャネルの共有です。

今日は、それぞれのプロジェクトが有機的なつながりを感じさせる非常に有意義な一日でした。

まだ種まき段階ですが、一つ一つを確実に形にしていきたいと思います。

公開できるものは、順次このブログでご紹介していきたいと思います。

~イギリスメディアレポート~BBC2

2005-05-21 00:15:19 | 海外事情
昨日、デジットのセミナールームでインターンシップキャリアサミットイベントにおける学生記者の仕事内容とそのポイントについてレクチャーを行いました。

イベント全体の構造の説明、取材班と学生班の分離、ドレスコード、DVD撮影隊とのコンビネーション、ガイド・Webなどへのメディア展開など、いろんな話をしました。

こういった経験をするチャンスは、なかなかありません。

機会を成長に変える。それには、“狙う”という意識が大事です。

具体的成功イメージを持って動くかどうか。そこで、大きな差が出ます。

知識と訓練に基づく“万全の事前準備”。勝負は、戦う前に決まっているのです。

さて、今日はガイド表紙モデル風戸さんのイギリスBBCレポート第二弾です。

◆BBCの報道姿勢について

BBC(British Broadcast Corporation/英国放送協会)は前回お伝えしたように、その質の高さから世界の公共放送の頂点を極めた報道機関だと言われています。

今回、私はイギリスでイギリス人100人にメディアアンケートを実施しました。

その集計結果を見ると、好きなチャンネルランキングの堂々一位がBBCでした(約50%)。

この結果に関しては、年齢のばらつきもほとんどなく、BBCがイギリス国民に愛されているということがよくわかります。

BBCは質の高い報道をするので、ある程度知識のある人に好まれるようですが、質が高いといって超まじめなのかというとそんなことはなく、朝のニュースなんてキャスターはソファーに座ったりしながらとてもリラックスしています。

また、BBCはコメディーもやればチャリティーもやります。

ところで、BBCが広範囲にわたる公正な情報と質の高い番組を作り続ける理由、その理由は一体何なのでしょうか?

その理由は、国営放送でありながら公共性を維持しようとした、BBCの初代会長リース氏の精神が源流と考えられています。

例えば、イラク戦争に関するBBCの報道で象徴的だったのが、アメリカ軍の女性軍人救出大作戦の取材です。

BBCは、この件に疑問を抱き、自ら現場となった病院等を丹念に取材したり、アメリカの兵隊の証言を検討したりすることで、あの取材は全くのアメリカのでっち上げだったことを突き止め、後日ドキュメンタリー番組で放送したのです。

イギリス自国も参加している戦争であろうとも、真実を追究し、発表しようとするBBCの報道精神には本当に圧倒されます。

つまり、国営であっても決して政府の見解を伝えるパイプではなく、あくまでも政府と国民の双方の信頼を得ることで危機の解決を促すというのがリース氏の報道戦略であり、今もその精神が脈々と生き続けているのがBBCなのです。

ちなみに、BBCはNHKの受信料みたいに家でお金を請求されるのではなく、自分で郵便局に払いに行かなければなりません!もし払わないと、ナント罰金らしいです。うーん、厳しい…。


いかがだったでしょうか。

僕の好きな番組に、NHKでやってる「地球ふしぎ大自然」という番組があります。
先日最後に流れるクレジット部分に、“制作BCC”と入っていました。

日本の番組を見ているつもりでも、意外とBBCの制作ってあるかも知れませんね。

六本木で新ネタGET!

2005-05-18 23:56:52 | マスコミ関連
昨日は、久しぶりにリクルートの同期と六本木で飲みました。

学生時代から社会人5年目位まで、ビートルズのコピーバンドの生演奏が聴ける「キャバーンクラブ」には結構通った六本木。いや~、久しぶり。

まずはアマンドそばの「すし好」で軽くつまもうと入ったところ、店内は、出勤前のウォータービジネス系の女性とおじさんの組み合わせが外国人女性の集団ばかり。

さすが、天下のポンギです。純粋な日本男児グループは、我々のみでした(笑)。

そして、次は幹事の行きつけのお店へ。

行く途中、防衛庁が取り壊され大きなマンションが建設中だったり、「民酒党」という面白いお店を見つけたりしながら、お店の中へ。

入店9時から真夜中の3時まで、サンバ状態でした。
焼酎の水割りをかなり飲みました。

幹事は日本サッカー協会にいる男で、日本のサッカーの仕組みの向上をテーマに生きている男です。
そのコーチング映像の世の中への普及や、会員の拡大をテーマにいろんな話をしました。

ちょっと面白いことができるかも知れません。

あと、いくつかネタもつかんできました(笑)。

そのお店のママの姉が実はアトピーで、学生出版企画の「アトピー本」の話をしたところ、是非協力させて欲しいとのこと。「自分と同じ悩みを持っている人の助けになりたい」と熱く語ってくれました。

また、そのお店の女の子が6月に渋谷の宮下公園そばに居酒屋をオープンするとのこと。

骨董屋っぽい雰囲気で、気軽に楽しめるお店にしたいとのことですが、お店のコンセプト、レシピ、価格、ブログを使った広報などお店の経営のアイディアをかなり求められ、結局そのお店の繁盛プロデュースプランを頼まれました(笑)。

一度月刊誌「飲食店経営」編集長の千葉さんをお連れしようかと考えています。

僕の好きな言葉があります。

「本を読め、人に会え、そして旅をしろ。」

いろんな人に会うことの面白さと重要さを感じた、六本木の夜でした。

PS.メディアレポートの続編は、明日UPします。

~イギリスメディアレポート~BBC1 

2005-05-16 23:54:37 | 海外事情
本日公示された高額納税者のTOPに、金融界の一サラリーマン清原達郎さん(46)が踊り出ました。

納税額は36億9000万円!給与所得でのトップは初めてで、ちなみに収入は100億円だそうです。

その経歴は、野村証券や大手外資系証券を渡り歩いた後、社長以下十数人の投資顧問会社「タワー投資顧問」(東京都港区)の部長になり、現在は企業年金などを運用するファンドの現場責任者を務めているそうです。

その仕事のスタンスは、「必ず投資先の経営者に会って、成長性を見極め、地道にこつこつと仕事をし、企業価値が高い割に安い銘柄を見つけ出し、高くなったら売るのがスタイル。」とのこと。
派手な生活はまったくしていないそうです。

有名なアメリカの投資家、ウォーレン・バフェットと非常に似ていますね。

さて本日から、ガイド表紙モデルの風戸さんから送ってもらったイギリスのメディアレポートを連載したいと思います。

今回のレポートは、風戸さんがイギリスで語学勉強をしながら、現地のいろいろな人にインタビューをしたり、100人もの人にメディアについてのアンケートを行ったりして、イギリス人のメディアに対する本音に迫るものです!

日本ではなかなか知られていない情報も多々あるので、かなり面白いと思います。

まず最初は、イギリスの国営放送BCCについてです。
(ちなみにイギリスのチャンネルは、BBC1、 BBC2、ITV1、channel4、channel5と全部で5つしかありません) 

◆BBCの質の高さについて

「BBCの質の高さは、数々の表彰においても象徴されています。

例えば、BBCワールドニュースによるスーダン・ダルフール危機報道が、放送界のピューリッツア賞と呼ばれる『ピーボディ賞』を受賞しました。

ピーボディ賞は、1941年、ラジオ放送から社会的に貢献した番組を選出、表彰したことから始まりました。テレビ、ラジオ、制作者団体、及び個人を対象に、電子メディアの社会貢献を称えるこの賞は、長い歴史と権威があります。

BBCは過去1年間にわたってスーダンで広範な取材活動を行い、25以上のニュースチームが、スーダンや東チャドの難民キャンプなどからレポートしたのが評価されました。

また、同報道は“徹底した調査報道を行い、常に国際ニュースのトップ項目であり続けた”ことを称えられ、今年2月に、英国ロイヤルテレビジョン協会賞のニュース・イベント賞も受賞しています。

BBCが“イギリスマスメディア界の権威”と言われる理由が、ここにあるのです。」

明日は、BBCの番組制作の質の高さの理由、その“報道精神”に迫ります。

イギリスメディアレポート

2005-05-15 23:52:14 | マスコミ関連
インターンシップガイド最新号の表紙を飾った早稲田大学法学部の風戸さんが、イギリスに短期留学するということで、向こうのメディア事情の調査をお願いしました。

BBCから007まで、イギリス人のメディア意識について、明日からこのブログで連載したいと思います。

あと、まぐまぐで配信したバックナンバーのコンテンツは、全てこのブログに掲載しようと考えています。

個人情報保護法の影響で、メールマガジンの管理者のID再取得の作業があり、発行するには改めて手続きする必要があるようです。

就職活動もそろそろ終了する人も出てきているので、マスコミ関係に進む学生さんを中心に、その就職活動の軌跡もレポートしたいなと思います。

立教大学 R.I.C.C

2005-05-14 23:48:58 | 面白い学生・サークル
一昨日、立教大学のRICCという国際協力サークルと合同で、広告の勉強会を実施しました。

ガイドのサークル特集が縁で、今度交流会をしようということで今回の運びになりました。

なかなか面白かったのが、勉強会の後の懇親会です。

RICCは毎年10日間ほどインドネシアに行って、現地の人との交流を計っているそうです。

そこでは、日本の昔の電車がインフラとして使われていたり、日本のアニメが大人気だったり、熱帯特有の人間気質があったり、話を聞いているだけでもかなり面白かったです。

ちなみにインドネシアへのODA(政府開発援助)は、日本が一位だそうです。

私も一時バリによく行っていた時期があったので、インドネシアの話はとても親近感が沸きました。

こういった違う大学の違うサークルと交流する機会というのは、企画しないとなかなかないですね。

自分の大学時代を振り返ってみても、違う大学の人と知り合う機会はアルバイトの現場が殆どでした。

そういう意味では、何かしらのテーマ性を持った交流会を今後もどんどん企画していきたいと考えています。

明日は、ガイドの表紙モデルの早稲田大学風戸さんのイギリス留学メディアレポートを掲載する予定です。

学生出版プロデュース

2005-05-13 23:23:59 | マスコミ関連
本日、明日香出版の小早川さんと学生出版プロデュースの件で打ち合わせをしてきました。

江戸川橋にある明日香出版社は実用書のヒットが多く、小早川さんはその中でもかなりのヒットメーカーです。

最近では、R25の最新号にも紹介されている「起業のネタ」が話題です。

そんな小早川さんと、メディアプロデュース講座への企画応募から生まれた「アトピー本」の構成やこれからの動きについてすり合わせをしました。

タイトル、サブタイトル、監修、全体のトーン、売れるためのヘッジ企画、今後の戦略など、ブレストを通していろんなアイディアが出て、結構盛り上がりました。

当然その後は飲みに行き(笑)、学生マーケットの有望性とアライアンスパターン、マーケティング実践講座のアイディア、海外視察ツアーなど幅広いテーマでこれまた結構盛り上がりました。

コミュニケーションの重要な要素の一つは、“事実”です。

だからこそ、どれだけ幅広い経験をしているかが大事になってきます。

その事実は、どうやって生まれるか?

考えてみると面白い人は、どこかで必ず冒険をしているように思います。

冒険は新しい発見を生み、そこでの失敗はノウハウと謙虚さを生む。

その“ドラマ”が、コンテンツになっていく。

編集という仕事に携わることの面白さとヤリガイを、改めて感じた夜でした。

渋谷ではたらく社長の告白

2005-05-11 23:16:20 | マスコミ関連
最近読んだ本で、とても印象的だったものがあります。

サイバーエージェント社長の藤田氏が綴った、「渋谷ではたらく社長の告白」という本です。

内容も面白いのですが、何といってもその“読後感”がイイのです。

本を読んだ後、「よし、オレもやってやろう」的な元気が出てくる本です。

サイバーエージェントは今やネット広告企業として人気有名企業ですが、その創業期の苦労話や営業アポ取りのリアルな話、自分の家庭の話など、全体を通してかなり正直に書かれているトーンが好感が持てます。

ヘタな就職活動本を読むより、こういった本を読んですぐ行動に移す方が、充実した大学生活を送れるような気がします。

とかくベンチャー企業の社長が話題になるご時世ですが、シンプルな共感性の高い本の出版は、最高の広報活動であり、IRだと感じました。

ヘンリー王子入隊の記事

2005-05-10 18:40:32 | マスコミ関連
昨日の新聞に、小さな記事が載っていました。

イギリスのヘンリー王子が、イギリスの陸軍士官学校に入隊するというものです。

しかも、入隊後のカリキュラムは他の士官候補生と全く同じ中で、特別待遇することは一切ないそうです。

そう言えば、ヘンリー王子が友人宅の仮装パーティーでナチスの軍服を着て、世界中から強い批判を招いた騒ぎでは、チャールズ皇太子はヘンリー王子に「憤怒」し、ホロコーストについてもっと理解を得させるため、強制収容所を個人訪問させるという意向を示しました。

こんな記事を読むと、王室の子弟の教育について、イギリスと日本では大きく違うなあという気がします。

欧米には、「ノブレス オブリッジ」という言葉があります。

社会のエリートは、権力と同時に背負うべき責任もあるというものです。

第二次世界大戦時、イギリスのエリート層であるオックスフォード、ケンブリッジ卒の若者が多くを占める空軍では、自ら危険な戦いにも進んで立ち向かい、死亡率も非常に高かかったそうです。

日本軍の場合、全てがそうだとは言いませんが、軍部の幹部が真っ先に満州から脱出したり、高級将校自ら軍需物資を隠匿したりするケースが非常に多かったのは事実です。

特別扱いしながら育てるのと、フェアな状況下で頑張るとでは、どちらがリーダーシップが育つかは明白です。

今回のJR西日本の件も、問題の本質は同じ気がします。

JR西日本の幹部は、学歴的にはおそらくかなりのエリートだと思います。
しかし、彼らは今回の事件でリーダーシップを全く発揮できませんでした。

日本のエリート教育に一番欠けているもの、それはリーダーシップ教育だと思います。

アメリカのハーバード大学では、3分の1は頭の良い学生、3分の1は運動神経の良い学生、3分の1はボランティアなどの活動で特別な働きをした学生を採るそうです。

学力だけではなく、様々な活動を通じ経験を深め、かつメンバーからも信頼され、結果を出す。

リーダーシップ教育、それはその国の将来の国力に影響を及ぼす重要なテーマだと思います。

名監督 ヒディング

2005-05-09 12:52:42 | 活躍するビジネスマン
欧州チャンピオンズリーグシップ、いよいよ決勝ですね。

準決勝のACミランとPSVの試合は、壮絶でした。

両チームの選手一人一人が、自分のプライドを賭けて戦っていることが、全てのプレーからひしひしと伝わってきました。

試合終了のホイッスルが鳴る最後の最後まで、息をつけない試合でした。

特に凄いと感じたのは、スター揃いのミランに全く互角の戦いを見せたPSVの監督ヒディングです。

スター選手がいない中、チーム作りから采配まで手腕を振い、世界のトップクラブと戦い、勝利を収めてきたことは特筆に値します。

彼は、2002年の日韓ワールドカップにおいても韓国チームを率いてベスト4まで勝ち進み、そのフィーバーぶりは「ヒディングを大統領に!」という意見も出たくらいでした。

この試合の後の会見コメントがなかなかです。

「我々は試合内容では、相手に勝っていた。彼らは、我々のオランダ―サッカーに敬意を表さざるを得ないだろう。」

自分が采配するチームを、ことごとく常勝チームに変えてしまうヒディング。

彼は、今一番気になる人物の一人です。

iモード開発秘話

2005-05-08 23:31:13 | マスコミ関連
東京に戻ってきました。
ブログの更新が、ちょっと間が空いてしまいました。

いつも新幹線に乗る時は、駅の本屋さんで文庫本を買う習慣があります。

今回は、「iモード事件」という本を買いました。

リクルート出身で元とらばーゆ編集長の松永真理さんが書いたこの本には、iモードができるまでの様々な苦労話や感動物語が一杯詰まっています。

iモードという全く新しいメディアを立ち上げるまでのプロセスが、とても参考になりました。

既存にはないものを生み出すプロセスには、意外と共通点が多いのです。

新しい事態に挑む時、まず最初に必要なのは人集めです。

松永さんはiモードのターゲット設定やコンテンツのアイディア出しのためのブレストを行うため、放送作家の小山薫堂氏やテレビのプロデューサー、シナリオライターを集めました。

そしてホテル西洋の一室を借り、食べ物や飲み物を用意し、リラックスした雰囲気の中でブレストを
行い、そこから『自分のコンシェルジュ』というiモードのメディアコンセプトが誕生したのです。

様々な畑の違う人とのコミュニケーションの重要さ。

新しさを生むメカニズムを、ここにも見た気がしました。

売れる雑誌の表紙デザイン2

2005-05-02 23:30:38 | マスコミ関連
ネット証券会社が、軒並み過去最高決算を記録しています。

ネット証券の口座数は対前年比156%の伸びを見せ、逆に兜町にある証券会社の本社の数は33社から12社に減っているそうです。

インターネットの発達は、金融ビジネスのあり方も大きく変えようとしています。

説明責任が求められる社会の到来は、増大する個人投資家の存在が促進するかも知れませんね。


さて、今日は売れる雑誌の表紙デザインの続きです。

あるニューヨークのアートディレクターが語る売れる表紙デザインのルールを紹介しましょう。

◆有名人の写真を表紙に掲載すると売れる

◆セックスの項目を表紙に入れると売れる

◆ある程度項目をたくさん入れると内容が豊富に見え、良く売れる

◆あまりに多くの記事項目を入れ過ぎると読者は逃げる

ここで重要なのは、雑誌の種類によって“売れる表紙の定義”が変わるということです。

多くの場合、話題性の高い有名人が表紙を飾るものは売上が良いと言われてますが、家具・インテリア・ガーデニング雑誌は、表紙が有名人であっても、読者の関心を引くということはありません。

一つ面白い話があります。

アメリカのある有名なスポーツ誌は、年に一回セクシーな水着特集号を組むそうです。

そしてこの号は、ニューススタンドで売上が大きく伸びるだけでなく、定期購読者も増えるそうです。

しかし、そのアートディレクターはこう語ります。

「読者は、この雑誌がスポーツに関する優れた記事があるから買ってくれるのだ。年に1~2回のセクシーな表紙も、それはそれでいいだろう。でもやり過ぎは、読者を逃す。」

売れる雑誌の表紙デザイン1

2005-05-01 00:51:02 | マスコミ関連
今日は、久しぶりにテレビでK1を観ました。

格闘技は、歴史的に見てもかなり人気のコンテンツですね。

古代ローマでは、ファイター(当時は奴隷)のどちらかが死ぬまで、時間無制限で行われたという記録が残っているくらいです。

格闘技の死を感じさせるスリリングさは、人間にとって麻薬のような刺激があるのかも知れません。


さて、今日は売れる雑誌の表紙についてです。

雑誌というメディアは、表紙が売れ行きに非常に大きな影響を及ぼします。

ご存知にように、本屋さんに行くと、ものすごい数の雑誌が並んでいます。

そこで、本屋さんの雑誌コーナーに行って、自分が一通り眺める時間を計ってみましょう。

そして、その時間を置かれている雑誌の数で割ると一冊あたりの見る時間値が出ます。

正確には全て均等に雑誌の表紙を見ているわけではないのですが、業界では「3秒のうちに買い手の注意を引きつけないといけない」と言われています。

そんな雑誌の表紙のインパクトを構成する2大要素は、写真とタイトルです。

タイトルはその号の特集を示すことが多く、短い言葉でいかに伝えるかが重要です。

当然言葉は短ければ短いほど、その伝達スピードは速くなります。

また、言葉以上に力を持つのが、ビジュアルです。

売れている雑誌の大きな特徴は、写真の精度が非常に高いことです。

文芸春秋社は、日本で初めてスポーツジャーナリズム誌を成功させました。

そう、あの有名な「Number」です。

この雑誌が成功した大きな理由は、充実した執筆陣ももちろんですが、グラフィックデザインと写真のクオリティにこだわったことです。

Numberの成功―それは、文芸春秋という会社のブランドを上げる効果も生みました。

明日は、ニューヨークのアートディレクターの話を紹介したいと思います。