あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

採用課題の明確化

2007-08-31 17:23:02 | プロジェクト
こんにちは。

本日は、先週某飲食上場企業の社長から御紹介頂いた人事担当役員の方にお会いしました。

テーマは、“採用活動の成功”です。

そのためにまずは現状把握として、以下の項目をお聞きしました。

◆現在の採用チームの体制
◆年間採用予算
◆新卒採用目標数値
◆中途採用目標数値
◆アルバイト採用目標数値
◆出稿媒体ラインナップ
◆競合情報
◆採用活動上課題と思われること

いろいろお聞きしていくと、そこにはいろんな課題が浮かび上がってきました。

間違いなく言えるのは、採用活動は大きな経営テーマの一つであり、特に飲食ビジネスにおいては出店計画と表裏一体の重要な戦略の一部であり、失敗すると売上に大きな影響を及ぼすということです。

逆に言うとそれだけヤリガイのある仕事で、全社のモチベーションも上がります。

約1時間半ほどブレストした後、“リアリティ”と“ゲーム性”というキーワードをもとに来週もう一度お会いし、御提案することになりました。

四季報にも掲載されている上場企業の経営の根幹に関われるかも知れない醍醐味を感じながら、頭の中には過去の経験も含め、いろんなアイディアが渦巻いていました。

総力を駆使したインパクトのある企画を考えたいと思います。

芝浦のヤナセ本社へ訪問

2007-08-30 23:46:50 | プロジェクト
こんばんは。

本日は私の浪人時代から20年以上の付き合いがある友人にお願いをして、ヤナセの某事業の事業部長を紹介して頂きました。

会計士ネットワーク企業の専務と一緒にお会いし、新サービスのアライアンスの打診のための初回訪問です。

この専務自身、大学卒業後の初めての就職が外車のディーラーだったということもあり、話はかなりスムーズに進み、基本的にはOKの方向で今後進むことになりました。

この提携が実現すると、ある強力なサービスが実現します。

ちょっと詳細はお伝えできませんが、社会的ニーズはかなり高いことは誰の目にも明らかなので、今後はこれをどうプロモーションするかが重要になってきます。

映画『レイヤーケーキ』で、「ビジネスで成功するには、すぐれた人と人との仲介者になることだ」というシーンがありますが、それを地でいった感のあるアポでした。

ワインバーオープン目前

2007-08-29 23:35:13 | プロジェクト
こんばんは。

本日は、御茶ノ水駅そばのケーキ屋さんでオープン前祝いのモンブランを買って毎週恒例のMTGへ。

ビルの1階では、ワインバーの工事が急ピッチで進んでいました。

先日の試飲会でお会いしたSさんも工事責任者として来ていて、笑顔で会話。

その後、MTGへ。新潟から会長もいらっしゃっていて、久しぶりにいろんなビジネスの話が盛り上がりました。

ワインバー事業以外にも進めている、スウィーツ食品事業の海外でのプロデュースの障害になっていた項目もクリアになり、こちらも再開できる目処が立ってきました。

ビジネスの面白さの一つは、いろんな人と関わる楽しさだと思います。

しかも、“気の合う人間同士”だと最高ですね。

四谷のお洒落なジャズバー「いーぐる」

2007-08-28 23:20:41 | グルメ
最近、いろんな会計事務所を訪問しています。

本日は四谷にある会計事務所を訪問した後、次のアポまで時間があったので、お茶をしようとうろうろしていたところ、いい場所を発見しました。

それは、ジャズバー「いーぐる」。

小さな看板のそばの階段を地下に降りていくと、昔風の本格的な喫茶店のような内装が見えてきます。

扉を開けると、かなりの大音量のジャズが流れていました。

椅子もなかなか本格的で、壁には大きなスピーカーが埋めこまれており、一人で思索に耽るにはもってこいのまるで書斎のような環境です。

映画『ディパーテッド』でディカプリオがバカにされるシーンがあった真っ赤なグランベリージュースを頼み(笑)、エスクァイア誌を読みながら優雅な時間を過ごしました。

M&Aで揺れる日本経済の代理戦争を呈している法律事務所も結集している四谷という街には、今後ハマりそうな予感がしています。

IT系企業で頑張るY君との再会

2007-08-28 23:03:31 | 活躍するビジネスマン
こんばんは。

私がインターンシップの会社でフリーペーパーを創刊、編集長をしていた当時、様々な学生に出会いました。

フリーペーパーのコンテンツとしては、企業の現場で頑張るインターンシップ学生のインタビュー記事がメインではありましたが、それだけでなく、いろんな伝説を持つ学生の話や最先端の技術開発をしているゼミや研究室の紹介記事も結構ありました。

雑誌のコンセプトは、“学生の最先端事情”。

私は何でもいいから、手に取った学生もしくは大学の職員の方が、「こんなスゴイ奴がいるのか」とか「ここまでの研究をやっているのはスゴイ」といった感動を与える媒体にしたいと思っていました。

そんな時、関西の学生で地元のお菓子屋さんの“ブランド再生”を手掛けた学生がいると聞き、インタビューしたのが本日会ったY君です。

当時同志社大学の学生だったY君は、同じ大学生の仲間と京都のお菓子をマーケティングし、ネーミングからパッケージ、味、形態、売り方までのリニューアルを手掛け、売上の大幅アップだけでなく、大学の生協に置かせてもらうほどの実績を残しました。

この模様は地元の京都新聞のみならず、日経や読売新聞等にも取り上げられ、ちょっとした話題にもなりました。

そんなY君は、今流行りのIT系の企業の1年目社員。ブログを活用したビジネスを推進している会社です。

会社の業績は少し伸び悩んでいるようですが、そんな事は全く感じさせないY君のやる気に満ちたオーラと、最新の成功事例はとても刺激になりました。

いろんな会社の人間と会うと、そこには必ず情報が交流します。

その人間の経験値やコミュニケーション能力によってその情報の質と量は多少変動するものの、1人会うのと3人会うのでは3人の方が絶対情報量は多い。

改めて、“人と会うことの大切さ”を実感したアポでした。

リクルート同期との久しぶりの再会

2007-08-27 23:58:45 | 活躍するビジネスマン
本日は、久しぶりにリクルートの同期と代々木で会いました。

彼は、リクルート出身者が大量に転職していることで有名な某外資系保険会社で働いています。

と同時に、あの有名な浅草サンバカーニバルに毎年出場しているツワモノでもあります。

150人もいるチームのリーダーを務め、奥さんと子供と一緒に稽古に励むスタンスには、ただただ脱帽です(笑)。

プロントでお茶した後、代々木の名物立ち飲み屋『おくどさん』を紹介。店内はほぼ満員状態で、そのおつまみの美味しさとドリンクの安さ(1杯300円)に驚いていました。

2時間近く話した後、近所のバーへ。私も洋楽はかなり好きな方ですが、彼はかなりのマニアです。音質の柔らかさを求めてCD全盛のこの時代に、タワーレコードのレコード安売りコーナーを徘徊する程です(笑)。

リクルート時代の懐かしい話から、子育ての大変さと面白さ、最近のビジネストレンドまで話は盛り上がり、結局12時近くまで話し込みました。

同期の活躍ぶりを発奮剤にして、また明日も頑張ろうという気になれた夜でした。

沖縄大宣味村産シークヮーサーの威力

2007-08-26 14:13:23 | グルメ
こんにちは。

沖縄に行かなくてちょっと沖縄気分を味わえる―そんな一つに、シークヮーサーがあります。

私が愛用しているのは行きつけの上野の沖縄物産店で売っている、『大宣味村産のシークヮーサー100%果汁ジュース』です。

別名ヒラミレモンとも呼ばれているシークヮーサーの名前の由来は、沖縄の方言でシーはお酢、クヮーサーは食べさせるの意味で、「お酢を食べさせる」という意味だそうです。

レシピとしては、以下のような使い方があります。

・醤油とわさびに少々かけてお刺身に
・料理の隠し味としてレモン・お酢代わりに和え物や煮物に
・市販のドレッシングに混ぜてサラダドレッシングとして

私がハマっているのは、氷をたっぷりと入れたグラスに美味しい焼酎とジンジャーエールを入れ、その上にこのシークヮーサー100%果汁を入れて混ぜたカクテルです。

よくコンビニにシークヮーサーのイラストや写真が入ったカクテルが売っていますが、これを飲むともう飲めなくなります(笑)。

360ml入りで1本1,600円近くしますが、この感動は他ではなかなか味わえません。

やはり何でも良いものは、高いんです…。

ロンドンの人気スポット セルフワインバー

2007-08-26 11:34:34 | 海外事情
おはようございます。

今月の雑誌『Pen』からもう一つ。

この雑誌の魅力は優れた特集記事以外に、海外の主要都市のトピックスをレポートする連載コーナーがあります。

ニューヨーク、パリ、ロンドン、ローマ、ベルリン、ストックホルム、ソウルの各都市の最新模様を1Pずつ伝えるコーナーですが、今月号にワイン関連のニュースが掲載されていました。

ロンドンの今一番旬なデパート、セルフリッジの1階の「ワンダーバー」が、人気スポットになっているのです。

ここのワインバーの大きな特徴は、50種類にも及ぶワインをプリペイカードを購入し、25ml、75ml(グラス約半分)、125ml(グラス約1杯)と好みのワインを好みの量で飲めること。

これだと、ボトル1本購入するには躊躇してしまう超高級ワイン、シャトー・ぺトリュスの1996年もの(25mlで32ポンド)も気軽に味わうこともできます。

このワンダーバーは、チーズやハムなどのつまみも充実しているとのこと。

新潟駅にある日本酒テイスティングコーナーのお洒落なワイン版が、ロンドンにも誕生したんですね。

その時歴史が動いた 両国編

2007-08-25 11:19:28 | 活躍するビジネスマン
おはようございます。

昨日は、会計士ネットワークの会社の中に私用の机とノートPC、PHSを用意して頂き、仕事始めの一日でした。

早速Web案件のアポを2つ確定させ、ある大手外車ディーラーとの提携の仕込みのアポも1つ確定させました。

これは利益率の高い新しい商品設計とからみかつ決裁権を持つ事業部長クラスが出てくるので、非常に意味の大きいアポでした。

その後は、仲の良いFCコンサルタントの方と社内で打ち合わせ。

2008年の日本版SOX法施行による内部統制強化の流れに伴うビジネスチャンスについて、いろいろ意見交換をしました。

その後、飲食上場企業社長との会食へ。店内に土俵があるお店は、生まれて初めてです(笑)。外国人のお客さんも、ちらほらいました。

豪勢な生き造りに1本2万円もする高級焼酎を頂きながら、いろんな話が出ました。

「うちは、女性社員の活用が非常に重要なんだ」

「私が以前いましたリクルートも同じです。“リクルートは女性で持っている”と言われている会社です。江副さんが森ビルの屋上で起業した時、当時の優秀な人材はみんな三菱、三井、住友といった財閥系に押さえられていた時代です。そこで江副さんは、女性という未開拓の人材マーケットに目をつけ、しかも男性と同待遇という革命的な給与体系を明示することで、初期の業績を実現をする人材をどんどん獲得していったんです」

「うちにもそういう仕組みを作っていかないとな」

その後現在の広報上の問題点から、組織体制、時価総額の向上まで、自分なりに考えている解決策を簡潔に述べました。

すると社長はその場で携帯電話をかけ、人事担当役員を呼び、名詞交換をさせてくれました。社交辞令でしょうが「うちの顧問としてやってくれよ」と言って頂き、かつ携帯番号も交換させて頂いたので、今後何らかの進展はあると思います。

この社長を御紹介頂いた飲食ベンチャーのM社長は、「社長は苦労人でものすごい人情家なんだよ。心を尽くして一生懸命やれば、必ず認めてくれる」と言って頂いたので、気合を入れて提案書を作成しようと考えています。

本当はこの社長を囲み朝まで飲む予定でしたが、社長に急な用事が入り、我々は社長がよく行く近所のスナックへ。

12時近くまで歌を歌い、ラーメンを食べて帰宅。ラーメンは薄味でしたが、仕事面では非常に内容の濃い一日でした。

日本という国の未来について語ったアポ

2007-08-24 06:44:04 | 活躍するビジネスマン
おはようございます。

昨日行ったアポで、とても印象的なことがありました。

訪問したのは、神田のワイン酸化防止サーバーの国際特許を持っている会社の社長です。

“窒素と酸素の空中分離”を可能にしたこの技術は、どんな高級ワインでも最後の一杯まで開栓時の新鮮さを失わないという、ワイン好きにはたまらない夢のようなことを実現しました。

事実、プリンスホテル系を中心とした高級ワインバーでこのサーバーを導入したところは、消費量が20%近く上がっているそうです。

そのマーケティング戦略について話をするつもりが、いつの間にか日本の国のあり方に発展。

社長は、日本の技術の空洞化とネットカフェ難民に見られる日本人パワーの低下現象にかなり懸念を抱いていました。

「今日本は、アジアで一番ではないんです。中国、韓国、台湾についで4番目ですよ」

「それは、ちょっとショックな状態ですね」

「そうなんです。私は大田区の中小企業の会合に出ているんですが、跡継ぎがまったくいない。このままだと本当にやばいんです」

「日本にはトヨタやソニー、ホンダといった世界的有名メーカーがありますが、金型とかそういった基礎技術がそれらを支えているんですよね。中には、アメリカのNASAに供給している会社だってあります。」

「問題は教育だと思います。私の会社の取締役にカナダ人の人間がいますが、カナダ人が遠く離れた日本のベンチャーで頑張っている。これは今の日本人にはできないでしょう。みんなこぞって大手メーカーに行って、サラリーマンとして安心している状態では勝てないですよ。」

「サンマイクロもヒューレットパッカードも、スタンフォードの学生が作った。グーグルもそう。デルだって、学生だったデルがテキサス大学の寮の一室でパソコンの分解から始まったんですからね。アメリカでは、本当に優秀な学生は大手に行かない。ベンチャーかコンサルに行って、キャリアを積むか会社を作ってIPOで財産を作るというのがサクセスパターンですね」

「その流れを作りたいんです。人しか資源のないこの小さな島国で、人のパワーは落ちているし、人数も減っている。このままいくと衰退しかない。あと30年で必ずこの仕組みを作りたい。僕は貧乏に慣れているので、金儲けなんてどうでもいいんです。車も乗らず、今でも自転車ですから(笑)。ただ子孫に残せるものを作りたい。製造業って、本当はカッコイイんですよ。パテント(特許)取って、世界を相手に勝負できるんですから」

私が以前インターンシップの会社にいた時の仕組みや、フリーペーパーの創刊とプロデュースを通じて作った各大学の学生団体、研究室とのルートなどを話すと話はさらにヒートアップ!

来週木曜日、再度このテーマでブレストをやることになりました。

この社長はワインサーバー事業の機能自体はアメリカに移し、日本ではこの活動を事業として取り組みたいとのこと。面白くなってきました。

新宿御苑で活躍する若手社長

2007-08-23 21:24:34 | 活躍するビジネスマン
こんばんは。

今日は久しぶりに、以前インターネット企業の代表をやっていた時に部下として働き、今や若社長として大活躍しているY社長のオフィスに遊びに行きました。

Y氏を面接した時に出てきたエピソードの衝撃を、今でも鮮烈に覚えています。

当時その会社は渋谷のセルリアンタワーに入っていたのですが、そこのサロンで向かい合って面接していた時のことです。私は今までで大変だったり、苦労した思い出を彼にいろいろ聞いていました。

「自分はバイクが好きで、よくツーリングに出かけていたんです。ある時バイクで日本一周してやろうと岐阜を出発したんですが、長野で事故ってしまったんです。足の骨を折るくらいの大怪我だったんですが、その時お金がなくて病院に入院できず、包帯を巻いて公園で野宿しながら治るのを待ちました」

「…。」

正直、目が点になりました。それも決して大げさではなく、たんたんと彼は話します。小柄で華奢な体つきの、どこにそんなパワーがあるのか。

採用した後のアポ取りタイムの出来事です。

「え~、私、○○○○○マーケティングの○○と申しますが、広報担当の方はいらっしゃいますでしょうか?」

当時メールも十分にできず、パワーポイントって何ですか?という感じの彼でしたが、何やら私の背後からアポを取る声が聞こえてきます。

?と思って振り返ると、セルリアンタワーの大きな窓に向かって仁王立ちでアポ取りする彼がそこにいました。それはまるで、これから空に向かって大きく羽ばたかんとする鷲の姿のようでした…。

そして、今。

彼は今や10人の社員を率いる、躍進著しいITベンチャー企業の社長として頑張っています。

まだ東中野のワンルームで寝泊りしていた時代の頑張りを知っているだけに、“努力あれば、可能性は無限”という言葉が響いてきました。

徐々に出来てきたワインバー

2007-08-23 07:14:03 | プロジェクト
おはようございます。

昨日いつもの飲食企業の定例MTGに出席する途中ビルの1階を見ると、ワインバーの施工がかなり進んでいました。

9月頭のオープンに向けて、急ピッチで進んでいるようです。MTGではメニューや、集客の段取りを共有した後、売上シミュレーションの方法についてご説明しました。飲食ビジネスは家賃、材料費、人件費の割合が高いので、いかにお客さんにお金を落としてもらえるかの仕掛けが非常に重要です。

そしてMTG中には以前訪問した某飲食上場企業の社長から直接電話が入り、今週金曜日の夜飲みに行くことになりました!

何百億という売上のある企業のトップだけに、力が入ります(笑)。前回訪問後ワイン等いくつか発注を頂いたのですが、更にリレーションを深め、近い将来企業競争力強化のための提案案件に必ず結びつけたいと考えています。

また明日は、板橋にある会計士事務所に初めて訪問します。正式にマーケティングコンサルタントとして就任することが決定しましたので、作って頂いた名刺を持って訪問する第一号になります。

会計事務所はたくさんありますが、最近は新規の顧客獲得の力を入れているところも多く、そこにはマーケティング戦略が必ず必要になってきます。

エリアの顧客分析、会計事務所本体のコンセプトワーク、Web、DM、電話、チラシ等を組み合わせたアプローチ、組織の整備と教育、既存顧客へのリレーション強化策などなど、一般企業と同じく競争力をつけないと生き残れない時代がすぐそこにきています。

まずは丁寧にヒアリングをして、所長のお人柄から収益基盤の構造まで、幅広く把握してこようと考えています。

8月、9月の2ヶ月間で、30~40の会事務所に一斉にヒアリングをかける予定です。どんな話が出てくるか、今からワクワクしています。

フェラーリの正体

2007-08-22 12:20:10 | 海外事情
こんにちは。

今月の雑誌Penの特集は、『孤高のブランドを徹底解剖!フェラーリの正体』です。

フェラーリのイメージと言えば、黒のサングラスがトレードマークの今は亡きエンツィオ・フェラーリ、F1での輝かしい歴史、ミハエル・シューマッハの前人未到の記録、真っ赤なボディの超高級スポーツカー、跳ね馬のロゴといったところでしょうか。

そんなフェラーリの知られざる一面を、今回の特集はあますところなく伝えてくれています。ちょっと一部を御紹介したいと思います。

全ては、エンツィオ・フェラーリのレースにかける情熱から始まったことだ。
彼はスペシャルなブランドを作り上げようとしたわけではないし、ファンに喜ばれるクルマを世に送り出そうとしたわけでもない。

レース好きの彼は、とにかくレースに勝ちたかった。
そのために、自分のレーシングチームを組織し、最速のエンジンを開発した。
いくらか自分たちに都合の良い嘘をついたりもしただろうが、ただ、それだけだ。


◆ただただ速さを求め、フェラーリを神話にした

当時はスポンサー企業を募るという手口は主流ではなかったから、資金を捻出するため、レースで使用したエンジンやボディを売った。レースで使われる強力な12気筒エンジンや軽量ボディは、一般には手に入らなかったから、レース好きはこぞってフェラーリの売りに出すものを欲しがった。

◆数字から読み解く、フェラーリの正体

○売上高営業利益率12,6%
→日本を代表するトヨタは2006年で9,3%

○売上高2,245億円
→トヨタは2006年の売上高24兆円、企業規模としては100分の1

○営業利益309,3億円
→従業員数や販売台数などから見れば、効率の良い事業所ということに

○投資および研究開発費392,1億円
→自動車部品最大手のデンソーですら約2,800億円。会社の規模からすると桁外れに多い。

○全売上に占めるブランド関連ビジネスの割合23,0%
→売り上げに占める割合が高いのは、ブランド・イメージの好感度の高さを物語る

○販売1台あたりの営業利益545万円
→トヨタの一台あたりの営業利益は約27万円。フェラーリはトヨタの20倍。

○従業員数2,870人
→トヨタ単体が6万7,650人。売り上げは100分の1だったが、こちらは100分の4。

○年間販売台数5,671台
→潜在需要に比べて、販売台数が驚くほど少ないから納車まで1年2年待ち状態。

○市販車の直接的な宣伝・広告費0円
→F1を走らせることが、市販車販売のバックアップになるフェラーリ独自の仕掛け

いろんな数字を見ると、意外と堅実な経営をしていることがわかります。

ただこれには理由があり、ローマ大学卒業後NYコロンビア大学で学んだルカ・ディ・モンテゼーロという優秀な実務家が仕切っているのです。

貴族出身のモンテゼーロは、73年フェラーリF1のマネージャーに就任、3連覇に導きます。77年にはフィアットの役員に就任、90年FIFAワールドカップ・イタリア大会事務局長後、フェラーリの会長へ。現在はフィアットの会長も兼務しています。

面白いエピソードがあります。

彼はローマ大学時代アマチュアレーサーとしてならし、コロンビア大学から帰国して間もなくエンツィオ・フェラーリに請われ26歳でフェラーリのチーム・マネジャーに就任。それまでのどのマネジャーよりもタフで人望が厚かったらしく、瞬く間に混迷の極にあったチームを立て直し、就任2年目でドライバー、コンストラクターの両部門でタイトルを獲得します。

彼が去るとチームはまた低迷期に入ったので、オーガナイザーとしての力量は相当だったと思われます。

華麗な血と、最上級のキャリア、そして華々しい実績。しかも外見は映画スターばりのカッコ良さ。

“イタリアでもっとも人気のある男”と言われる所以です。

小池VS守屋戦争 報道されない裏側

2007-08-20 07:17:26 | ニュース
おはようございます。
ここ連日、小池防衛相と守屋次官の対決がマスコミ各局で報道されました。

毅然した態度をとり美人で見栄えも良い小池大臣と、いかにもテレビ映りの悪い悪人顔(失礼!)で無愛想な守屋次官は、テレビ的には健気な新任大臣と手練手管の狡猾官僚のバトルとして面白い素材だったと思います。

ただテレビの怖いところは、編集された一部の映像で勝手なイメージが作り上げられていくところです。そこを熟知し、最大限に活用したのが小泉前首相でした。

今個人的に興味を持っている政治家に、江田けんじという人がいます。

『朝まで生テレビ』や『サンデープロジェクト』などテレ朝系の番組によく出演しているので、ご存知の方も多いと思います。

そんな彼のホームページに、今回の問題について非常に興味深い見解が掲載されていましたので、そのままご紹介します。(※以下引用)

小池防衛相 VS 守屋次官の人事抗争が決着した。ただ、この抗争を、単なる政治家 VS 官僚の図式でとらえてはいけない。その背景には、これまでの普天間基地返還に伴う、沖縄での政治家、土建業者等を巻き込んだ根深い利権構造がある。

そもそも普天間飛行場の返還は、橋本政権時(96年4月)、「米兵の少女暴行事件」に端を発した沖縄の基地負担軽減の一環として、日米トップレベルの合意で約束したものだ。私は、その政策決定時の当事者の一人(首相秘書官)だった。その後の代替基地案「海上ヘリポート構想」も、事態打開のために私が橋本首相に提案したものだ。

そうした経緯があるものだから、この10年、私もこの問題については注意深くフォローしてきた。そこには、まさに、魑魅魍魎が跳梁跋扈する世界が垣間見えたのである。

間違いの始まりは、まさに返還合意当時の原点を見失った政府や沖縄の迷走にあった。安全保障上の要請から沖縄県内移設しかないとすれば、周辺住民の安全面や騒音等の環境面、生態系への負荷等の負担を極力軽減し、日米安保上の要請も満たす、そのベストミックスを追求するしかない。にもかかわらず、それが地元利権への思惑で歪められた。

その象徴が、当初の「海上施設案」ではなく「埋立方式案」への変更(普天間飛行場代替施設基本計画/平成14年7月)だった。「埋立でないと地元土建業者にお金が落ちない」との理由で、それで甘い汁を吸おうとする政治家を巻き込んでの結果だった。

その後、紆余曲折があって昨年、名護市のキャンプシュワブ沿岸に建設されるV字型滑走路の建設で一応決着をみた。それを強力に推進したのが守屋事務次官だった。彼には毀誉褒貶があるが、少なくとも本件で、彼個人の思惑や利権等への意識が働いたことはない。代弁すれば、現在のV字案を、知事や名護市長が要望するように沖合にずらせば、米軍の管理水域内からはずれ、途端に、反対派の実力行使や知事の許可権限等の関係から計画が頓挫することを懸念するからだ。事の是非は別にして、彼が頑なにV字案の修正を拒んできた理由はここにある。

このような中、小池新大臣は、この人事構想が勃発する直前に、沖縄県知事や名護市長と会談した。そこでの「守屋更迭密約説」の真偽はともかく、「守屋更迭」を狙った勢力の中に、地元土建利権のために今のV字案を修正させよう、「北部振興策」と称して10年で1000億円以上の税金を満額国からとるまでは、なるべく代替施設案の決着を先延ばししようという人たちがいることも事実である。そこに、元沖縄担当大臣や元防衛庁長官といった政治家、そして県知事や名護市長までが加わっている。問題は、この沖縄県民、名護市民不在の県政、市政にあるのである。

この構図にそのまま小池大臣が乗ったとまでは言わない。最近総理総裁候補にも擬せられるようになった自らのリーダーシップを誇示したいという彼女自身の思惑もあっただろう。小池氏指名の後任次官が警察庁出身者ということで、警察vs防衛の安全保障政策をめぐっての主導権争いを指摘する声もある。ただ、重要なことは、沖縄の基地問題を解決するためには、いずれにせよ、この構図を頭に入れておかなければならないということだ。

それにしても、今回の抗争劇はお粗末だった。役所に限らず、どの組織においても秘密裏に進めるべきトップ人事のプロセスが、新聞報道で表沙汰になり、官邸も巻き込んでの場外バトルになった。大臣としてのガバナビリティー(組織管理能力)が問われて当然だ。また、人事の話を携帯でするというのも常識はずれで、安全保障を所掌する官庁のトップとして危機管理上、失格の烙印を押されてもしょうがない。

さらに、官邸の人事検討会議の議を経ていないという手続き上の問題も指摘された。ちなみに、この会議は、橋本政権時に私も参画して創設した政治主導の仕組みで、官僚のお手盛りの人事を廃し、時の政権、すなわち、総理の意向で、官僚上層部の人事は行うとの決意表明だった。

一部、大臣の政治主導のこの人事を礼賛する向きもあるが、この制度は、大臣だけの独断を廃し、「官邸主導」で時の政権の政策遂行を支える官僚を任命する「ポリティカルアポインティー」の仕組みでもある。ましてや、自衛隊の最高司令官は総理であって防衛大臣ではないのだから、シビリアンコントロール(文民統制)の面でも、この人事を最終的には官邸で判断するのは当たり前の話だ。この点をないがしろにした小池大臣の勇み足も批判されるべきだ。

ただ、今回もまた、当初は静観、先送りだった総理の判断が、マスコミに連日取り上げられ、官邸の危機管理能力まで指摘されるに及んで翻意するという、年金対応や政治とカネでみせた例の安倍スタイルを踏襲したことだ。当初は事の重大性の認識がなく、追い込まれてからあたふたと対応する。この繰り返しでは早晩、安倍退陣必至であろう。

今回の問題の背後に控える沖縄利権の構図や、人事手続きにおける基本的なルールと目的及び問題点について、ここまで分かり易く説明できる政治家が何人でしょうか。

最近、ますます江田けんじ氏の発言から目を離せなくなっています。

水中のガンマン テッポウウオ

2007-08-20 01:41:30 | 日常生活
こんばんは。夏休みは、自然動物系の番組が充実しますね。

今日はNHKの『ダーウィンが来た!』という番組で、南国パラオのマングローブの林に生息するテッポウウオの特集を放送していました。

この魚のスゴイところは、水中からバッタやカマキリといった虫を狙って鉄砲水を吐き、百発百中で命中させて水面に落とし、捕食することです。(※写真は右下の水中から木の枝の上にいるバッタめがけて水を発射した瞬間)

獲物の下の水面にそっと忍び寄り、まるで水鉄砲のような強力な水力で枝につかまっている虫を狙い撃ちします。虫もさるもので、一回ではなかなか水面に落ちません。するとテッポウウオは、間髪入れず何回も鉄砲水を発射!最高10連射くらいできるというから大したものです(笑)。

しかも狙い撃ちする相手の虫の大きさに比例して、発射する鉄砲水の量も変えていきます。

自動小銃からミサイルまで変幻自在の南国のスナイパー、テッポウウオ。名前がそのまんまなところが笑えますね。