あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

最新ネット業界事情

2007-02-21 18:43:09 | 活躍するビジネスマン
本日は、某大手インターネット広告代理店の方とお会いしました。

この方とは以前私がインターネットマーケティング会社の代表をしていた時に、仕事上のお付き合いがあり、それ以来定期的にお会いしています。

今のインターネット業界の最新動向について、いろんな話に花が咲きました。

ご存知の通り、自社媒体の開発、オーバーチュア、SEO、アフィリエイトといったインターネットサービスのそれぞれの商品力は、技術の最新性、他業界からの新規参入、法改正等によるクライアントニーズの変化などによって刻一刻と変わります。

その変化のスピードは以前はドッグイヤーと言われていましたが、今はマウス(鼠)イヤーと言われるほどです。

例えば、ある日Yahooニュースで「Googleが、新たな検索連動広告システム○○○○をスタート!」といった記事が出た瞬間、それまでの顧客が一気に奪われる可能性があるのです。

そういう意味では、YouTubeのような新しい発想によるサービスを思いつかない限り、読者ニーズに応える良質なコンテンツに支えられたサービスが、結局一番安定的で手堅い気がします。

ライブドアや楽天が、民放の株を取得して経営統合を図ろうとしたのは、株価が高いうちに“真のコンテンツ制作能力”を取り込もうとしたのだと思います。

今度箱根あたりで合宿をする話も出ているのですが、RINGでホテルに泊り込み、ザッピィの事業計画書を作った時のような熱気をまた感じてみたい気がしたひとときでした。

ネット販売のポイント―1

2007-02-18 13:00:29 | クリエイティブ
ネットで商品を販売するECサイトが、今急速に増えています。

店舗も店員も要らないECサイトは、起業狙いの人も含めて、ビジネスとしての初期投資が少なくて済むため、ちょっとしたブームになっています。

しかし、膨大なサイトが存在するインターネットの世界において、固定ファンを掴み、安定的な売上げを確保をすることはそう簡単ではありません。

時代がどう変わろうとも、マーケティングのポイントを押さえることが、成功への近道です。

ネットでの販売を成功させるには、いくつかのポイントがあります。

◆商品力があるか

どんなに目立つ工夫をしても、商品そのものに魅力がないと当然購入しようとする人は出てきません。ネット販売の場合は、大きく3つのパターンに分かれます。

・他のサイトでも売っているが、説明が丁寧で、魅力的な見せ方をしているためそのサイトで購入する

・他のサイトでも売っているが、価格が他よりも安いためそのサイトで購入する

・商品がそのサイトでしか売っていないため、そのサイトで購入する

例えば私がお手伝いしている株式会社ネクサイトの場合、日本では見たことのないスタイリッシュなデザインと頑強さが特徴のクローナンバイクや、ヨーロッパでは既に“ファーストクラスの乗り心地”として高い評価を受けているベビーワゴンなど、他では手に入れることのできない魅力的な商品を扱っています。

魅力的な商品―それは、購入した後の自分に新たなストーリーが生まれることを予感させてくれるものではないでしょうか。

毎日の通勤時間が楽しみになる、人前に出るのが楽しくなる、他の人に喜んでもらえるイメージがつく…、などなど。

次回は、商品をアピールするクリエイティブについて書きたいと思います。

起業ブームの仕掛け人

2007-02-17 18:11:08 | 活躍するビジネスマン
最近は以前御世話になった方々と旧交を温めるのが、マイブーム化しています。

本日は、以前インターンシップ企業でフリーペーパーの編集長をしていた時に知り合った、株式会社クロスメディア・パブリッシングの代表取締役小早川さんと飲みました。

私の住んでいる参宮橋と小早川さんの会社のある幡ヶ谷が非常に近いので、自転車で行ってきました(笑)。

小早川さんは、学生時代から出版社に出入りしていて、あまりに熱中しすぎて留年しそうになったそうです。マガジンハウスでのアルバイトが楽しくて全く学校に行かず、4年間でAが4つしか取れなかった私とは似たもの同志です(笑)。

小早川さんとは以前、私が編集長をしていたフリーパーパーのマスコミ希望者向けイベント「メディアプロデュース講座」の講師として、「ヒットする本の法則」というテーマで講演をして頂きました。

また編集部の学生との湯河原合宿にも参加して頂き、夜の罰ゲームではカラシ入りミニシュークリームを顔を紅潮させながら、連続で食べて頂いた素敵な思い出もあります(笑)。

私が運営していたメディアプロデュース講座は、元電通の局長やブルータスの編集長などマスコミの第一線の方々をお呼びし、事前に学生に質問事項を募集し、講演中にぶつけるというものでした。

小早川さんは、実は今の起業ブームの仕掛け人でもあります。

明日香出版社在籍中には敏腕編集者として『週末起業』の本を大ヒットさせ、起業を成功させた人とのネットワークもかなりお持ちです。

幡ヶ谷の味噌カツの美味しい小料理屋で、もろもろ話は尽きず、夜はふけていったのでした。

巨額が動くファイナンスビジネス

2007-02-16 22:22:38 | 活躍するビジネスマン
ここのところ、すっかり春めいてきましたね。

このまま東京は、雪が降らずに春を迎えるのでしょうか。
ゴア元副大統領の“地球温暖化への警報”も、あながち無視できないことだと実感する今日この頃です。

本日は、以前ジャスダック上場企業のIR執行役員をしていた頃に知り合った方と、久しぶりにお会いしました。

この方はあるファイナンス会社の代表をされていて、先日もある債権を180億(!)で買収されたそうです。

昔話から現在の仕事模様まで、幅広いテーマで盛り上がりました。

痛感したのは、資金供給サイドと事業推進サイドの間を取り持つ存在のニーズが、今急速に高まっているということです。

個人でいうと、銀行に預けて雀の涙ほどの金利に甘んじるより、もっと高い利回りの商品のニーズが高まっています。また年金基金や信託などが、高いリターンを求めて不動産信託やヘッジファンドなどに預けて運用している例も数多くあります。

言い換えれば、“現実感のある魅力的な事業プラン”にお金を出すところはいくらでもあるということです。

逆にお金を出す側からすると、“案件の有望性とリスクをジャッジできる審査眼”が非常に求められているとも言えます。

バブルが再来するとは思いませんが、新たに事業を起こす絶好の環境が整いつつあるなあという実感を抱いた一日でした。

紙芝居で成功のシナリオを作る

2007-02-14 21:37:20 | 研修プログラム
本日は、伊東での研修プログラムでの2日目です。

二日目の企画の狙いは、“ストーリーを作る”ということです。

事前にディズニーランドのビジネスの成功の裏側に密着した映像を放映し、ストーリー性の重要性をスタッフ全員にイメージしてもらいました。

ディズニーランドのアトラクションには、全てにストーリー性があります。カリブの海賊にもスペースマウンテンにも全てストーリー性があるから、観客は感情移入し、様々なアトラクションの機能がより魅力的になるのです。

乗り物は早いだけでは、面白くありません。そこにストーリー性があることで、乗り物に色が付き、形が決まり、観客はそれぞれが主人公になれるのです。そしてその心理的興奮状態を、お金で買っているわけです。

今のサービスは、二極化が進んでいます。

価格競争に巻き込まれず高い利益率を確保するためには、この“イメージをマネージする”ことが重要だと思います。

今回の企画では、お店が一大ブランドとして成長していくストーリーを各グループが紙芝居という形で描くことで、現状の把握から一大ブランドになるまでの戦略までを短時間で整理し、表現する訓練を行いました。

発表された紙芝居にはユニークなアイディアもたくさん盛り込まれ、また発表形態にもイラストを上手に使ったり、語り部が独特なスタイルを取ったりする工夫も見られました。

“経験値をどんどん増やしていく”―それが、この研修プログラムの大きなGOALの一つです。理論をいくら明示しても、それを理解・判断できる経験値が自分自身の中にないと吸収することはできません。

そういう意味では、人間はどんなに発達しても、体で覚える原始的な部分の方がよっぽど強いのかも知れません。

合宿が無事終わり出発した場所に戻ってきてバスから降りた時の、リーダークラスの「有難うございました。これからも宜しくお願いします!」という強い声と、握手をした時の笑顔がとても印象的でした。

お店のポスターを作る

2007-02-13 22:35:04 | 研修プログラム
本日は、私がコンサルティングしている人気美容サロンの伊東合宿の初日です。

企画内容や運営方法、メンバー構成等について、オーナーとサロンのそばの喫茶店で何回も打ち合わせをした内容だけに思い入れもあります。

朝9時にサロンのそばに集合した時、サロンの女性スタッフからバレンタインのチョコを頂きちょっとハイに(笑)。

そのままマイクロバスに乗り込み、いざ伊東へ。お天気は快晴で、窓から見える海が太陽の光を反射をして眩しいくらいでした。

行きのバスの中では、有名なアートディレクターやCMプランナーの仕事のやり方を綴ったビデオを放映し、一流の仕事の“こだわり”部分をイメージしてもらいました。

初日の企画は、自分のお店のポスターを作るというもの。メンバーを4グループに編成し、オリエンテーションをした上で、用意した模造紙に各自役割分担してポスターを製作し、発表するというものです。

この企画の狙いは、いくつかあります。

第一に、グループワークを通してコミュニケーションを深め、ディレクション、役割分担、時間管理の重要さを認識する原体験を作るということです。

美容業界に入ってくる人は、それまでこういった経験を殆どしたことがないため、逆にいい意味で感化されてぐんぐん成長していくのです。

第二に、顧客の心理状況をつかむトレーニングになるということです。

広告は目立たせないと効果はありません。しかも、街行く人の潜在的な欲望に火をつけないと効果は出ません。この“潜在的な欲望”を把握することが、重要なポイントなのです。髪を切る理由としては、行事がある、ただ長くなったから、気分を変えたいから、もっとモテたいから等いろいろあります。そのお店のターゲットに響くメッセージを作る訓練をすることは、日々の接客にも生きるのです。

第三に、ポスター制作を通じて自分のお店の理解を深めるということです。競合店と比べてどこか強いのか、そこを再認識してもらうのです。

結果は、想像以上にユニークで面白いポスターが続々と出来上がりました。

詳細は伏せますが、何よりもオーナー自身がスタッフのお店に対する理解度を把握できたことが大きな収穫でした。

また昨年冬にこの研修プログラムをスタートしてから、スタッフの考える力、聞き取る力、自分の言葉で語る力がめきめき上達してきていることを実感できたことも、大きな喜びでした。

最高!世界最速のインディアン

2007-02-05 04:27:02 | 好きな映画
こんばんは。

あの『ハンニバル』のレクター博士役で有名なアンソニー・ホプキンスが主演した話題作、『世界最速のインディアン』を銀座で観てきました。

週刊文春で紹介されていた記事の中でおすぎ氏が絶賛していたのと、確か雑誌アエラで今回の監督ロジャー・ドナルドソンの「バートと会ってから34年。納得のいくビジョンで創れるまで待ち続けた。資金調達には1年かけた。お袋に見せれる映画が、やっとできたんだ」というコメントに魅かれたのがキッカケです。

内容は、想像を遥かに超えていました。

実話に基づいて作られたこの映画の主人公は、バート・マンロー、62歳。1899年ニュージーランドで生まれた伝説的ライダーである彼は、21歳のときに出会ったバイク“1920年型インディアン・スカウト”に惚れ込み、ボロ納屋の中で自らの手で改良し続けます。

そして1962年にバイクの最高速度を競うイベント、アメリカのボンヌヴィルの塩平原で開催される“スピード・ウィーク”に初挑戦。その後も狭心症でドクターストップをかけられながらも毎年のように出走し、40年以上もかけてスピードを追求した“インディアン”で次々と記録を塗りかえ、1967年、ついに1000cc以下のクラスで世界最速記録を樹立!しかも、この記録は未だに破られていないのです。

伝説のバイク“インディアン”とともに時速300キロの世界に挑むバート・マンローの姿は、観る者全てに勇気と感動を与えてくれます。

愛するお手製マシンが安全性テストで「前代未聞のポンコツ」と笑い飛ばされ、おまけに事前エントリーを忘れて出走資格なしと宣告されしまうトラブルがあったりして、バートの憎めない人柄が映画の随所に出てきます(笑)。

40歳で会社を設立したジョルジオ・アルマーニ、40代で小説を書き始めた松本清張など、人生の中盤から行動を起こして巨匠と呼ばれるようになった人は意外に結構いたりするものですが、このバート・マンローも負けていません。

この映画を観終わった時、あのバージングループを立ち上げたリチャード・ブランソンの「人生はチャレンジし続けてこそ、面白いんだよ」という言葉が、ふと頭をよぎりました。

研修プログラムのコンテンツ

2007-02-04 03:00:29 | 研修プログラム
こんばんは。

リクルートでのいかだ作りで感じたあの熱気と興奮に満ちた研修プログラムを、何とかできないだろうか―そんなことを考えながら、研修プログラムのコンテンツの設計に入りました。

そこでは、研修で実践したことが日常の美容室の営業活動に生かせるイメージを持てることを前提に、プランニングしていきました。

そうやって大きな骨格みたいなものが、次第に出来上がってきました。それらを、以下に記します。

◆会話を通してもっとお客さんのことを知ろう!/インタビュー実習1
◆共感性の高いテーマを見つけ、盛り上げよう!/インタビュー実習2
◆自分のお客さんの素顔を整理してみよう!/プロファイリング実習
◆はっきり、ゆっくり、自分の言葉で話せるようになろう!/スピーチ実習
◆自分の強み・弱みを客観的に把握しよう!/自己分析実習
◆感動を生むクリエイティブ、世界のポスターの名作から学ぶ/広告実習1
◆感動を生むクリエイティブ、世界のCMの名作から学ぶ/広告実習2
◆自分のお店のポスターを作ってみよう/広告実習3
◆お店でできる新サービスを考え、プレゼンしてみよう!/マーケティング実習1
◆数字を読み取り、キャンペーン戦略を考えよう/マーケティング実習2

スタイルとしては、これをベースにオーナーと随時相談しながら、その時の状況を反映させて進めていくというものです。

基本的には、“楽しく、学べて、明日から使える”をコンセプトに、メディアを活用し五感に訴えるものです。

その第一回目は、ある有名な映画を教材に使うというものです。