どんどん忘れていく

毎日の記録

死んでゆく牛はMOOOO

2004-04-25 22:33:33 | ライブ


辛酸なめ子の『処女伝説』出版記念サイン会に行ってきました。10分前に渋谷のブックファーストへ到着すると、30歳くらいの女性がかん高い声で「アアアアア~! だから私に連絡してくれないと今日サイン会があるなんてわからないじゃない! アアア~! 」と叫んでいます。いきなりいっちゃってる人がきてますよ。なめ子先生がこういう人呼んじゃうんでしょうね。と思っていたらさっきの女性が「アアア~! だから今日のサイン会は誰が出るのよ!」と叫んでいます。あれ?なめ子ファンではないのですね。するとその女性は「アアア~! だから内山理名のサイン会はいつやるのよぉ~!!」と言いながら走り去っていきました。店員さんも「もう、うんざり」といった顔をしていました。

サイン会がはじまるまで階段に並んで待ちました。やはり女性のファンが多いようです。8:2ぐらいでしょうか。女性はなめ子先生の妹といった感じの人や、ちょっと小太りでいかにも主婦といった人、異常に髪の量が多い人、異常に白い人などいろんな人がいました。男性はスケーターやDJくずれ、アニエス好きな人もいましたが、一番ドス黒い光を放っていたのはバレバレのヅラを装着し、ちょっと有栖川宮に似ている人(推定45歳)でした。なめ子先生がサインやイラストを書いている間ずっと何か話し掛けていましたが、なめ子先生は当然のように一度も目をあわせることなく「はー」とか「あー」かと言ってやり過ごしていました。

女性ではいかにも主婦(推定35歳)さんがすごかったです。みんなはちゃんとルールを守って一冊にサインをもらっていたのに、いかにも主婦さんだけは他の著作を持ってきてそれにもサインをもらっていました。しまいには「じゃあついでに握手も」とせがんでいました。いかにも主婦さんは「もとは取ったどー」と満足げな表情で帰っていきました。あっぱれなバイタリティというか生命力ですね。このパワーを平和のためにいかせればなあと思いました。

ボーっと並んでいたのですが、自分の順番が近付いているうちに何故か緊張してきました。これがもし自分が好きな人のサイン会だったら、倒れていたかもしれません。自分がプレッシャーに弱いことを知った瞬間でした。なめ子先生は予想通りおどおどしていてかなりの挙動不審でした。「何を書きましょうか」と言われたので牛の絵を書いてもらいました。
なめ子先生は面白いことを書いているのに、あまりギラギラとした野心が感じられないし、どこかおどおどしているところがいいんだなぁと思いました。





最新の画像もっと見る

post a comment