ホリスティックライフ in 世田谷

都会の中の田舎に住み、ウキウキ、ワクワク楽しく暮らす。
キーワードは、ホリスティックライフ。

『ホーローの旅』 『琺瑯看板』

2006-08-18 14:25:06 | 最近読んだ本
オオタマサオ『琺瑯(ホーロー)看板-懐かしき昭和30年代を訪ねて-』(小学館)
泉麻人・町田忍『ホーローの旅』(幻冬舎)

先週すでに少しだけ紹介して、そのままさらっと流そうと思っていましたが、
やっぱりおもしろすぎるので、再登場です。

ホーロー看板って昔の広告。
田舎の街へ行くと、古い民家にいまだにペタッとはってあるアレ。
ボンカレーとか、オロナミンCとか、金鳥蚊取り線香とか。

どちらの本も、これでもかというほどたくさんの古いホーロー看板を
紹介していて、看板にまつわる話も出てきて、楽しく読めます。

でも、決定的に違うのは著者のスタンス。
前者は収集マニア。看板を発見すると、その古い民家に住んでいる人に
かけあって、譲ってもらうのです。譲ってくれた人の写真も登場します。

後者は収集しないで、そこにある看板を、そこにある風景の中で楽しむ、
これをよしとしているようです。

また、広告を出していたメーカーやホーロー看板を作っていた企業に加えて、
オロナミンCドリンクの看板でおなじみの大村崑にも取材をしています。

その中に出てくる大爆笑のお話。
オロナミンCですでに確固たる地位と人気を誇っていた大村崑。
同じ大塚製薬のオロナイン軟膏の看板にも起用されるはずだと思っていたところ、
浪花千栄子に決まってしまったとのこと。かなりショックだったらしいです。
ところが、理由を聞いて納得せざるを得ないことに……。
なんでも、浪花千栄子の本名が「南公キクノ」(軟膏効くの)。
それを知った社長が気に入ってしまって、即決定!
そりゃ、その名前には勝てませんよね。
今度どこかでその看板に遭遇したら、絶対思い出し笑いするだろうな~。 
コメント
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