今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

BLACK JACK➌ 手塚治虫 1993年8月20日 秋田書店

2017-07-08 09:35:29 | BLACK JACK
The Disowned Son 勘当息子

BJ「いいか・・・・・・!文句をいわず私のやることをよく見てろ!」
四朗「なにっ!!」
BJ「やらせなきゃあ損だぜ」
 「なにしろ私がタダで手術するのはめったにないことなんだ」
※まれによくある。


四朗「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
BJ「移動盲腸と虫垂炎は区別がむつかしいんだ」
 「おまえさんあと百人もオペをやりゃ 一人前だよ・・・」
やんなきゃそりゃ覚えられないんだけど、
「練習台」にはなりたくないってのは誰もが思うところである。
再生医療で臓器を一式作って練習しよう(提案)


四朗「ブラックジャック先生!」
 「あ・・・・・・もういない」
BJ「長居したって一文にもならんからな」
親子愛には甘々である(・∀・)ニヤニヤ





Shrinking Bodies ちぢむ!!

戸隠「ハハハきみはもう感染してるぞ病死したライオンに手をふれただろうこの病気は毛から空気感染するのだ」
まさに外道!!


戸隠の罠にかかったBJは、
『からだがちぢんでいく』という奇病の治療法を研究することに。
BJ「いったん約束したらかならずやりとげるのが私の信条だ」
プロは約束を守る。


そして諦めずに調査を進めた結果、ついに治療法が!
しかし、以前から感染していた戸隠はもう・・・・・・
戸隠「ブラック・ジャックくんわしには神さまのおぼしめしが見えるようだ・・・・・・この飢饉の中でい 生きものが小さくなるということは・・・・・・・・・・・・」
 「かぎられたこの この地球を食料を生きもの全部に・・・わ わかちあうには・・・・・・・・・か からだを縮小しなければだめだ・・・という意味・・・かも・・・・・・」

ああ・・・・・・


BJ「神さまとやら!あなたは残酷だぞ」
 「医者は人間の病気をなおして命を助ける!」
 「その結果世界じゅうに人間がバクハツ的にふえ」
 「食料危機がきて何億人も飢えて死んでいく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 「そいつがあなたのおぼしめしなら・・・・・・・・・」
 「医者はなんのためにあるんだ」
この話を知らない医者は医師免許取りあげようぜ(過激派)

医者による医療行為が「健やかに生きるためのもの」であるなら、
寝た切りで何もできないとか、痴呆で何やってるかわかんないとか、
そういう状態は治療が適切に行われているとは言えないのではなかろうか。
つまりそれらこそ例の黒い医者の出番・・・・・・





Dingoes ディンゴ

????(ラジオのアナウンサー)「つまり人間は・・・身から出たサビというわけです・・・・・・・・・」
BJ「人間はバカだ・・・・・・それに気づいてもまだやってる」
生きてる限り『サビ』不可避(´・ω・`)
人類は、やらかしたことを教訓に出来ていると言えるのだろうか。





It's Your Mistake! きみのミスだ!

BJ「六か月がまんすれば」
 「奇跡を信じさせてやろう」
BJの悪い顔が多いお話( ^ω^)
※フツーに脅迫罪なのでよいこはまねしないでね!





The Robin And The Boy コマドリと少年

ピノコ「十円れももったいないわのよおくたんとちては・・・・・・・・・・・・・・・」
 「年末ひかえてお金多いほうがいいわのよお正月おかち買えゆもん」
このように経済観念のしっかりした『おくたん』を探すのです


BJ「総額五万七千二百三十八円!それだけ集めりゃあ手術代は十分だ」
コマドリの恩返し・・・・・・(´;ω;`)ブワッ





The Boy Who Vame From The Sky 空からきた子ども

イワン「やあ」
BJ「やあ」
イワン「ちょっとはおどろいたかね?」
プロはどんな事態でも落ち着いたものなのさ


軍の新型ジェット機を盗んで妻子と共に祖国を脱出してきたイワン少佐。
全ては難病の息子をBJに治療してもらうため。
しかし――
BJ「おまえさんの国の医者がいってることが正しい」
 「手術は無理だな」
 「あきらめろ少佐」
 「せっかくきてくれたが・・・・・・・・・」
BJだって・・・・・・何でも治せるわけじゃない・・・・・・


ピノコ「先生・・・・・・あの人たちかわいちょよのね」
BJ「私に話しかけるなっ!!」
Oh・・・・・・


BJ「私だって・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 「気のどくだと思ってるんだ・・・・・・・・・」
 「ちくしょうめ!」
 「ちくしょうめ!」
 「ちくしょうめ!」
無理の一言で割り切れる話じゃない・・・・・・


BJ「なんてみじめな気持ちだ・・・」
 「せっかくおれをはるばるたずねてきたんじゃないか!」
 「あの家族はそのために一生のすべてを犠牲にしたんだ」
 「本間先生」
 「私に勇気を!」
ただのスーパーマンなんか誰も求めちゃいない、
決してあきらめない姿に心を打たれるのである・・・・・・(´;ω;`)ブワッ


奇跡は起きるものではなく起こすもの・・・・・・!
イワン少佐の言う通り、やっぱりBJは『偉大な医者』だっぜ

BJ「おまえさんもたいした軍人だったぜ」
(あれ、たったいま治療費代わりによこせって言ったじゃん・・・・・・)





Black Jack In Hospital B・J入院す

ピノコ「あの先生の目見えばわかゆもーん」
これがいわゆるオンナのカンなのよさ


????(女医)「いつ先生にオペをお願いしまして?」
 「私これでも医者ですわ私が手術をするんです!」
この直前まで内心世間知らずのお嬢さん扱いしてたんだろうな・・・・・・
BJ、反省しる





A Woman's Story ある女の場合

BJ「あなたのお金じゃないでしょう」
 「ご主人のお金でしょう」
????(元患者)「主人のお金はあたしのお金です!!」
 「どう使おうと自由です!」
BJ「そりゃそうだが・・・・・・私はねそんな五千万円より」
 「あなたが心をこめておごってくれるラーメンの方が満足でしてね」
きれいなBJ。
しかし玉の輿に返り咲いて金金金な元患者には伝わらず。


その後、その元患者はまた――
BJ「前にここでお会いしたときと同じにもどったわけですね」
????(元患者)「・・・・・・いいえ 同じではありませんわ!」
健康が一番大切やねんで





Black Mirror Image ふたりの黒い医者

キリコ「生きものは死ぬ時には自然に死ぬもんだ・・・・・・」
 「それを人間だけが・・・・・・・・・・・・・・・」
 「無理に生きさせようとする」
 「どっちが正しいかねブラック・ジャック」
リアル・キリコはすぐ逮捕されるけど(実際いたはず)、
おそらくこの先その数は増えるであろう・・・・・・


なお今回の患者、BJの手術は成功したのに・・・・・・
BJ「それでも私は 人をなおすんだっ」
 「自分が生きるために!!」
『それでも』と言い続けられないならやめちまえお!(過激派)





Interns 研修医たち

????(研修医A)「ぼくたちは山裏博士や病院のおエラがた連中のハナをあかして・・・ぼくたちを認めさせてやりたいんですっ」
ああ、ダメだわこいつら・・・・・・


山裏「わしどもは患者をなおすことだけに生きがいを見つけたもんですが」
 「いまでは 食っていく手段としてヒョイヒョイ 簡単に医者になってしまう」
付加価値にだけ目がいったせいでおかしなことに。
まー自浄作用が働いてなかったという面はありそうだけど。


山裏「たぶん・・・・・・あなたも・・・・・・・・・・・・」
 「それでわざわざきなすったのでしょう?」
誰がための医療ということ。





Recollections Of An Old Woman ある老婆の思い出

メアリ「なによいったい!!これだけの大病院に医者がいないなんて・・・・・・・・・はずかしかないの?」
医者は休むなとは言わんけど、急患に休みは無いのよねー(´・ω・)(・ω・`)ネー
なんかこう、資源の配分でマシになる部分はありそうなんだよなぁ。


BJ「私たちは星を動かすようなもんだ」
 「星なんて宇宙の中で決められた所で光ってんだろう」
 「人の一生だってそうさ・・・・・・・・・ちゃんと運命にしたがって 生まれて死んでくんだ・・・もし人のいのちを救って」
 「その人の人生をかえたなら もしかしたら歴史だってかわるかもしれないだろう?」
ひとつのいーのちをすくうーのはー
むげんのーみーらいをすーくーうーこーとーーー





Pinoco Loves You ピノコ愛してる

????(患者の親父)「やっぱりモグリの医者にたのんだのがまちがいやったな」
おっしゃるとおりでぶちころすぞ(´・ω・`)


神業の持ち主でも『神じゃない』から、ね・・・・・・

BJ「ウッ・・・・・・・・・ウウウ・・・・・・・・・」



ピノコ「ピノコね先生愛ちてる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ピノコがいなかったら長期連載はなかったね(断言)





Devotion To Medicine 執念

BJ「医者が病気じゃあ話にならんのだ誤診もしやすいしミスもやっちまう!」
いわゆる「医者の不養生」


しかし――
BJ「なんとね・・・・・・・・・・・・」
それもまた人間か・・・・・・





A Strange Relationship 奇妙な関係

BJ「まあ世の中はうまくしたもんですよ・・・フフフフ・・・・・・」
(・∀・)ニヤニヤ





The Coin Locker Baby 赤ちゃんのバラード

マギー「オヤチュミ」
 「あしたの夜中にまたくるからね」
BJのマギーはスケバンお嬢様かわいい(クズ)
どうでもいいけどコナンの真ヒロインはみどりさん目暮警部爆発しろ




「ちぢむ!!」「空からきた子ども」「ある老婆の思い出」
医療関係者必読である。

BLACK JACK➋ 手塚治虫 1993年8月20日 秋田書店

2017-06-25 05:42:25 | BLACK JACK
「マンガを超えたマンガ」としてゴルゴ13と双璧をなす作品である(断言)



The Needle 針

山田野「人間のからだをあなどっちゃいかんあなどってかかると・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 「きっとしっぺがえしをくらうぞ」
なにもわかっちゃ、いなかった。





Maternal Affection おばあちゃん

BJ「それを聞きたかった」
(´;ω;`)ブワッ





Friendship With A Killer Whale シャチの詩

ピノコ「ね 先生 いまは ひとりぼっちじゃないわよね」
(´;ω;`)ブワッ





To Each His Own 三者三様

BJ「ライセンスがないから手当てするわけにはいかないんでしょう?」
????(刑事)「だけどあなたは医者じゃないですか!!」
 「・・・・・・ンム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・無免許か」
 「特別に目をつぶりますっ」
せやせや、人生、大切なんは柔軟剤より柔軟性やで





Emergency Shelter 地下壕にて

BJ「どうせそうだろうと思いましたよ」
 「こっちもあてにはしていない」
いわゆるゴミを見る目である。





The Heroine Of The Tunnel ダーティ・ジャック

????(幼稚園教諭)「・・・・・・こ・・・・・・・・・子どもたちを・・・・・・・・・おねがい・・・」
(´;ω;`)ブワッ





Where Are You,My Friend? 友よいずこ

「地球は生きてるんだ・・・・・・その地球を治す医者が必要なんだ・・・・・・さようなら」
(´・ω・`)





A Kidnapping 誘拐

BJ「ピノコはただの娘さ・・・・・・」
 「それにひきかえ大統領には二十万ドルの札束がついてる」
 「手術料二十万ドルをみすみす捨てる気はないですなフフフ・・・・・・」
「二十万ドル>ピノコ」?
いいえ、どっちも取るのがプロです。





Assembly Line Care 流れ作業

福禄「あんたが目にあまる大金を請求するためにわれわれのような安く誠意のある病院まで信用をなくすんだっ」
BJ「安いばかりが能じゃありませんぜ」
 「バーゲンなんか安かろう悪かろうだ」
福禄医師の腕が悪いって訳じゃないけど、
扱う商品が「人間」なのが面倒なところよね。





Helping Each Other 助け合い

BJ「そのためわざわざ・・・・・・・・・・・・ひき返して・・・・・・・・・・・・?」
蟻谷「だってあなた無実の罪じゃありませんか!!」
情けは人のー


蟻谷「じゃあいつかケガでもしたときには」
 「助けていただきましょうか」
BJ「お約束しますよ蟻谷さん」
為ならずー


真の男というのは『約束』を果たすためなら
BJ「現金で二十億円!」
このくらい当たり前なのだよ?





Stradivarius ストラディバリウス

モロゾフ「自分が生きるためには大事なものはいつも身からはなさぬことですて・・・・・・」
なにいってんだこいつ
なんでBJがやらかしたみたいな言い方してんの?
あんたが余計なことをしただけの話でしょうが・・・・・・





Pinoco's Challenge ハッスルピノコ

BJ「いいかピノコ・・・・・・おまえのからだはふつうの人間とちがうってことを知ってるだろう?」
まず受け入れること・・・・・・





Hospital Jack 病院ジャック

BJ「医者がマッサージ師に笑われたいのか?」
なんだ、ただの神業か


しかし、そんな神業をもってしても・・・・・・
BJ「こっちは・・・・・・・・・・・・」
 「ひとり助けるだけで せいいっぱいなんだ・・・・・・・・・」
(´・ω・`)





The Blind Doctor Of Acupuncture 座頭医師

琵琶丸「人間のからだなんてものはもともと切ったりすてたりできるしろものじゃねえ」

 「けものや鳥をみな」
 「病気になったって手術なんかしねえよ」
 「みんな自分のちからでなおすんだそういうもんさ」
では『けものや鳥』は死に瀕して一切足掻かないのだろうか?
「休息を取る」という選択は、彼等の「最善の足掻き」ではないだろうか?




3つ選ぶなら「助け合い」「針」「おばあちゃん」かなー。