マメ科のエンドウです。
中央アジア原産、古くから食用として栽培される、つる性の越年草、または1年草です。
寒さに強く、秋に種をまき、年を越して春先に花がさき、種子の入った莢になります。
茎は他のものにからみ1メートルから2メートルほどにのびます、農園ではネットをはっています。
葉柄を持つ3出複葉が互生します。小葉は卵形で縁はなめらか、先端の小葉は巻きひげに変化しています。
茎には葉の付け根に托葉がつきます、ハート形から三角形で2枚が向かい合って茎を巻きます。
花はマメ科の代表的な花で、蝶形花とよばれます。
葉の付け根から花柄がのびて緑色の萼から花がさきます。
大きな立ち上った薄紫色の1枚の花弁は旗弁とよばれます、中央に割れ線が入ります。
左右から前方に付きだした紫色の花弁2枚は側弁とよばれます。
側弁の中にうすい紫色の竜骨弁があり、2枚で雄しべと雌しべを包んでいます。
竜骨弁の中には子房があり、子房の先から太い柱頭が1本のびます、柱頭の周りから雄しべが10本のびます。
子房は豆の莢になり、莢の中に数個の種子が作られます。
「絹さや」や「スナップエンドウ」は、種子が未熟なうちに莢を食べます。