アブラナ科のタネツケバナです。
北海道から本州、四国、九州に分布する越年草、水田など湿った場所で見られます。
秋から冬にかけて茎をのばし、早春に白い花をさかせます。
茎は20センチから30センチに立ち上がります。
下部の葉は大きく、上部の葉は小さく互生につきます。
葉は羽状複葉、小葉は細長い卵形です。
花は茎の上部に多数が付き、白色の花弁4枚で雄しべは6本。
花が終わると花柄がのび、莢がつきます。
莢の中で種子が熟してゆきますが、上部では次々と花がさき、茎は上にのびてゆきます。
花のさくころに籾を水に漬ける、田植えの準備が始まるので「種漬花」と名前がついたそうです。
房総ではまだ田植えの時期ではないのですが、タネツケバナは花盛りです。