マメ科のエンドウです。
豆の仲間はソラマメやダイズのように自立するものと、このエンドウのようにつる性で添え木やネットに巻きつく種類があります。
エンドウは、マメ科 エンドウ属のように属の名前です。
完熟した「グリーンピース」などは種子として食べますが、種子が未熟な莢を食べるものを「サヤエンドウ」とよびます。
キヌサヤエンドウやスナップエンドウなど、改良されて多数の種類があります。
原産地は地中海から中央アジア地方、8世紀ころ日本へ伝わってきたそうです。
つる性の1年草、房総では秋に種子を蒔きますが、雪国では春になって種子を蒔きます。
農園では、ネットにはわせて身長くらいに立ち上がっています。
葉は互生する羽状複葉、卵形の小葉が3対つき、先端の小葉は巻きつく「つる」に変化しています。
葉の付け根から花柄をのばして花がさきます、花は2個づつさく場合が多いです。
花は「マメ科」の蝶形花です、うすい紅色の大きな旗弁が立ち上がります。
花の中心に紅紫色の竜骨弁が2枚あり、この中に雄しべ10本と雌しべがあります。
竜骨弁の両側を、紅紫色の翼弁が囲んでいます。花弁は紅紫色から白色まで変化があります。
葉は小葉が3対、6枚見えます。葉の付け根の2枚は「托葉」です。
葉の先には、小葉の変化した巻きひげが見えます。
花弁が落ちて、萼が残っています。莢が大きくなってきて食べごろです。
このままにしておくと莢の中で種子が大きくなり、莢が硬くなってしまいます。