シソ科のコムラサキです。
本州から四国、九州に分布する落葉低木です。湿った林の縁や原野で見られます。
高さは2メートルほど、株から細い枝をのばし枝先は垂れます。
葉は対生、卵型で先がとがります。周りの葉先側に鋸歯がありますが、葉柄側の半分はなめらかです。
葉柄の付け根の少し上から花枝がのび、枝分かれして多数の花がさきます。
花はうすい紅紫色で、筒形の花弁の先が4枚に割れて大きく開きます。
雄しべは4本、雌しべは1本のび、秋には紫色の果実になります。
6月14日は「ムラサキシキブ」でしたが、「コムラサキ」は葉の周りの鋸歯が葉先側半分しかつかないこと、葉の付け根と花枝が少し離れること、雌しべの花柱が長く伸びないことで区別できます。
コムラサキは樹形が小さく、実の付きが良いことから、庭などに植えられて、名前だけは「ムラサキシキブ」とよばれることが多いです。