イネ科のトウモロコシです。
メキシコ高地原産の1年草、15世紀にアメリカ大陸を発見したコロンブスがヨーロッパに持ち帰り、16世紀ころ日本に伝わったそうです。
果実を焼いたり蒸したりして食べるほか、加工食品や家畜用の飼料となります。
最近ではエタノール生産など工業用にも使われます。このためたくさんの種類があります。
茎は枝分かれせず高さは2メートルほどに立ち上がります。
葉は互生、幅が広くて細長い葉をつけます。主脈は太く、葉の下部は茎を包みます。
下の写真は雄花穂です。茎の先端で雄花をつけた花穂が何本もあります。
花穂には小さな雄花が多数ついていて、風によって花粉を蒔く「風媒花」なのです。
下の写真は茎の途中についた雌花です。
雌花は多数の雌花が円柱状に集まったもので全体がが苞葉に包まれています。
雌しべの花柱が苞葉から糸のように外にのびています。
この花柱に風で飛んできた花粉がつくと「トウモロコシ」ができるのです。
長い花柱は「トウモロコシのヒゲ」とよばれ、受粉して子房がふくらむと茶色く枯れます。
下の写真で、左側のトウモロコシの苞葉はふくらんでヒゲは枯れています。
中央の苞葉は小さく、ヒゲは白色なのでこれから受粉するのです。