シソ科のコムラサキです。
本州から四国、九州に分布する落葉低木、林の縁や崖地で見られます。
花や果実のつきが良いので庭にも植えられます。
6月16日は「ムラサキシキブ」でしたが、少し遅れてコムラサキがさきはじめました。
高さは1.5メートルから2メートルほど、株から細い幹が横向にのびたり垂れたりします。
葉は対生、先のとがった卵形で縁には鋸歯がありますが、葉柄側はなめらかになっています。
葉の付け根から花枝をのばし、枝分かれして多数の花がさきます。
花弁は少しうすい紫色、筒形で先が4枚に分かれて大きく開きます。
雄しべ4本と雌しべが花弁の外に突き出します。
黄色の花粉嚢(葯)をつけているのが雄しべで、雌しべの柱頭は白色です。
秋には紫色の実がつきます。
葉のまわりの鋸歯が葉柄側にないことと花枝が葉柄の少し上側につくことが「ムラサキシキブ」との見分け方です。