モチノキ科のモチノキです。
東北地方南部の本州、四国、九州に分布する常緑の高木です。
海岸近くの暖かい山地に自生しており、常緑なので庭にも植えられます。
高さは10から20メートル、上部で枝葉の詰まった形になります。
葉は互生、卵形で革質で光沢があります、主脈以外の葉脈ははっきりしません。
縁はなめらかですが小さな鋸歯があるものもあります。
古い木の方がなめらかで、全体に小さく波打ちます。
枝先の葉の付け根付近から花枝が分かれて球状に花がさきます。
うすい黄緑色の花弁は4枚が大きく開き、雄しべは4本です。
秋に緑色の果実になり、冬に熟して紅色になります。
皮をはいで水にさらして臼で引き、小鳥を捕まえる「鳥糯(とりもち)」を作ったので「モチノキ」と呼ばれます。