なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
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チヂミザサ

2020年09月29日 10時11分07秒 | 野草

イネ科のチジミザサです。

北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、林の縁や草地で見られます。半日陰の場所が好きなようです。

茎は地をはい、枝分かれして立ち上がります。

葉は互生、細長い卵形で先がとがり、葉脈が葉柄から葉先に向かいササの葉ににています。

葉の基部は鞘となっていて茎を巻きます。

葉は全体に波打ち、着物の「縮織」のようなので「チヂミザサ」とよばれます。

茎の先は花穂となり、多数の花がさきます。

花弁は無く、包穎2枚に包まれています。

苞穎から上向きにブラシのようなものが出ているのが雌しべ。

写真下の方で、下向きに垂れているのが雄しべの葯です。

花から針のような長い芒(ノギ)が出ます、種子が熟すと芒が粘つくので動物について種子が運ばれます。

受粉は風媒花ですが繁殖は動物に頼っています。