イネ科のチジミザサです。
北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、林の縁や草地で見られます。半日陰の場所が好きなようです。
茎は地をはい、枝分かれして立ち上がります。
葉は互生、細長い卵形で先がとがり、葉脈が葉柄から葉先に向かいササの葉ににています。
葉の基部は鞘となっていて茎を巻きます。
葉は全体に波打ち、着物の「縮織」のようなので「チヂミザサ」とよばれます。
茎の先は花穂となり、多数の花がさきます。
花弁は無く、包穎2枚に包まれています。
苞穎から上向きにブラシのようなものが出ているのが雌しべ。
写真下の方で、下向きに垂れているのが雄しべの葯です。
花から針のような長い芒(ノギ)が出ます、種子が熟すと芒が粘つくので動物について種子が運ばれます。
受粉は風媒花ですが繁殖は動物に頼っています。