キジカクシ科のツルボです。
北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、林の縁や土手、畑のすみなどの日当たりの良い場所で見られます。
地下に鱗茎を持ち、夏の終わりころ花穂が立ち上がります。
花茎は高さ10センチから20センチ、花穂は下から順にさいてゆきます。
茎から短い花柄をのばし、うすい紅色の花弁が6枚大きく開きます。
雄しべは6本花弁と同じくらいの長さで、子房のふくらんだ雌しべが中心にあります。
花と同じころか、花のあとに葉がのびます、ニラによくにた細長い葉で先がとがります。
地下の鱗茎は皮をむくと坊主頭のようなので「ツルツル坊主」から「ツルボ」とよばれるようになったそうです。
別名は「参内傘」、公家が宮中に参内するとき、お供のさす日傘を畳んだ形に見えるそうです。