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毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「沖縄に生まれ、64年生きてきた人が基地建設に反対する理由」No.1606

2016-03-04 00:23:22 | ま、とにかく

1952年、沖縄の糸満に生まれ、

沖縄で成長し生活してきた一人の男性の話です。


沖縄県民が辺野古新基地建設に反対していることに対して、

沖縄以外の日本の地から、

「沖縄は、国が決めたことに対して勝手なことを言うな」

と声を発する人たちがいます。

勝手なことかどうか、取りあえず、話に耳を傾けるべきでしょう。

下はフェイスブックからお借りした記事です。

戦後の米軍統治下の米軍による暴行、処罰されない違法行為、コザ「暴動」……。

読んだ後、勝手なのは、決して沖縄県民ではなかったことに気付くはずです。

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真志喜朝一  2月29日 2:20

私は沖縄県糸満市の出身です。

1952年2月に市内で生まれました。

小さい頃の記憶に残る風景は真に戦争の後の風景そのものでした。

野原や畑からはごく稀に人骨が掘り起こされましたし、

肝試し探検といって自然壕に入ったりして遊んでいました。

そこには必ず弾痕や不発の迫撃砲弾らしい弾がありました。

中学生の知合いは真鍮製の弾を磨きピカピカに光らして自慢していたのを思い出します。

12ミリの機銃弾は磨き光らして底部に学生ボタンのΩを取り付けて

ネックレスにするのが流行っていました。


或る日、国吉の野山の自然豪に入った時に多くの人骨に出会いました。

一緒に入った子としばらく泣いていました。

のちにこの村で何があったかを伝聞で知ることになります。

この村では沖縄決戦の最後のまだ間がないうちに、

米軍の現地最高司令官のバークナー中将が日本の敗残兵に狙撃されて戦死しています。

怒り狂った米軍が村を焼き払った事を聞きました。

 

以来、私は家で夜寝てから・・・あの防空壕の夢を見てしまう事が多くなりました。

それは悪夢でした。

あの時見た骨の中には小さな骨もあったのです。

そんなこんなで高校生になった或る日、糸満市で大きな事件が起きました。

泥酔した米兵の乗るジープがかなりのスピードで操作を誤り

歩道を走り夫人を轢き殺してしまいました。

その頃、沖縄では米兵による犯罪が数多く発生して、

殆どの事件は罪を問われることなく無罪でした。勿論軍事裁判です。

(米軍よる国連委託統治で高等弁務官が全権を握る、しかも基地協定で沖縄県側に裁判権はない)。

ですから、この時代沖縄では米軍への不満が渦を巻いて高まっていました。

ここにきて糸満市の事件です(金城さん轢殺事件)。

殺された金城さんは私と同じ7組のクラスメートの母親でした。

私と友人はすぐさま現場糸満ロータリーに行きました。

すでに糸満漁協の青年達が集まり米兵を取り押さえていました。

私と友人のきた後に糸満の巡査も数人来ていましたが手は出せないでいました。

MPが数台の車両でやって来て、銃剣付きのM型軍用銃で抵抗する漁協の青年達から

犯人の米兵を引き離しました。

そうこうしてる内に青年達は増えMPを圧倒してジープを押し倒してしまいました。

MPは増援をよこして、警察官も増えて青年達から米兵を引き離しました。

時を待たず、糸満小学校で大きな抗議大会がありました。

私たちクラスの有志は小学校で抗議に参加しました。

その時、同じ高校生の制服を着た学生達が何が大きな旗を持っている事に気がつきました。

話しかけると首里高校生でした。

彼らは私に「沖縄ベ平連で来ている」と言いました。

その後彼ら首里高校生と私達糸満高校生で話し合って

高校生の「沖縄ヤングベ平連」を旗揚げしました。

ちょうど、ベトナム戦争は佳境に入り米兵達は極度に緊張していた時代です。

しばらくして、現地新聞に糸満での米兵二人が無罪になったと大きな見出して出ていました。

この日から沖縄では米軍に対する感情が異常に高まり、

ついにコザ市(今の沖縄市)で大規模な暴動(国はそう呼んだ)が起こりました。

まるで戦争のような暴動です。

アメリカの車両は黄色ナンバーで殆どが外車でしたから

沖縄の人にはすぐにわかりました。

100台近く燃やされました。

店舗も壊されました。

多分、占領70年間で一番大きな抗議(暴動)だったと思います。

 

辺野古に新基地を作らしてはいけません。頑張りますね。

https://www.facebook.com/groups/nago.kyodo/

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