毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「知床の酢漬(すしづ)けだ~い!」No.2623

2018-08-24 09:53:10 | 日本事情

もうすぐ終わる夏休みを振り返ると、

たくさんの出来事が頭の中を走馬灯のように……いやホント。

元来引きこもりタイプの私ですが、

人生の残り時間を考えてか

近年やたらとあちこち出かけるようになりました。

出かけるたびに、その土地ならではの美味しさに出会います。

特に、沖縄の昆布をベースにした味は

私の嗜好に合致していて大好きです。

しかし!

その沖縄でも満たされないもの、それがこれなのです。

   ↓       ↓       ↓

北海道の鮭の酢漬(すしづ)けですよ~~ん。

知床半島のウトロに住む姉が手作り酢漬けを送ってくれたんです

しかし、実はこの酢漬け、

故郷北海道ならではのものだとずっと信じていたのですが、

念のため出自を調べてみたら、な、なんと!

岩手の郷土料理だった・・・・・・ (註)

北海道は明治になって政府の開拓事業の呼びかけに応え、

東北地方を中心に内地(北海道人は本州をそう呼びます)から

貧乏人、山師、犯罪者、流れ者など多くの庶民(笑)が移住しました。

従って、本州各地の味も定着したのでしょう。

北海道人の、古い伝統に拘泥せず開明的だと言われる気質は

こういう寄せ集めの浅い歴史から生まれたのだと思います。

そうそう、「貧乏人、山師、犯罪者、流れ者など」という表現は

母校の斜里高校の世界史の佐々木茂先生が授業で言った言葉です。

佐々木先生も北海道生まれの北海道育ちです。

「我々はそうした山師や犯罪者、流れ者の子孫なのであります。」

ときっぱり言うので、教室はブハッと笑いに包まれました。

佐々木先生は確か1933年生まれだったと記憶していますから、

おお、もう85歳になられたのかあ~。

先生、お元気ですか!

↑わさび醤油でいただきました。お茶は中国のプーアル茶です。

 (註)

酢漬け
岩手の郷土料理でなれずしの一種。酢漬けにした魚の切り身、飯と麹を混ぜたもの、かぶ、にんじん、ふのりなどを順に樽に詰め、これを繰り返して重ね、重しをして熟成させる。魚はほっけ・鮭・にしん・さんまなどを用いる。https://kotobank.jp/word/%E9%AE%93%E6%BC%AC%E3%81%91-808711

なれずし

【中国料理】より …南渡した漢人が覚えた珍味として落とせないのが,鮓(さ)である。これは,なれずしで,魚を塩につけてから米飯にはさんだうえ,おもしでおさえて飯が乳酸発酵したころあいに魚を食べた。 隋から唐にいたって当時の国際都市長安は,西域人(胡人)が多く往来・居住し胡風が広まったことはよく知られる。… ※「なれずし」について言及している用語解説の一部を掲載。https://kotobank.jp/word/%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%81%9A%E3%81%97-894119


コメント (9)
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