毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「政府は国民が棄権してくれることを心から望んでいる」No.1696

2016-06-22 22:40:39 | 日本事情

7月10日の参院選挙が告示されましたね。

1996年の小選挙区制導入以降、

それまで60~70%以上だった投票率が

一気に50%台に落ち込み、

選挙に行かない人がジリジリと増え続けている現状です。

で、棄権する人が増える程、現政権に利するという法則があるようです。

小選挙区制度、最悪ですよね。

この制度をどうにかして変えたいものです。

また、多くの若者が選挙に行かないのも問題とされています。

 

しかし、思えば、私も20代の頃は選挙に行きませんでした。

その当時は(選挙によってこんな社会に絡め取られることを拒否する)みたいな(笑)。

アウトサイダーとか思っていたんですねえ、自分のことを。

転機は、やはり就職して「社会に所属している感」が生まれたことですかね。

あと、自分の子どもが育っていくのを見ているうちに

(オラがしっかりせねば)みたいな気持ちが育ってきたと思います。

 

「選挙には行くものだ」という意識は、

小さい時からの教育によっても自然に形成されますね。

例えば、私が英語を習っていたオーストラリアの方の話です。

彼は日本の選挙でアイドルやプロレスラーが選ばれることの奇異さを述べた後、

自分の学校での体験を語ってくれました。

その人の中学校では模擬選挙の勉強があり、

現実のオーストラリア各政党の主張や政策、行動などを調べて

どの政党を支持するか、クラスで議論をして投票したそうです。

しかも、その議論のあと、もう一度それぞれが自分の考えを再考し、

再度選挙するという活動をしたんだそうです。

これは、政治についての勉強の基礎・基本的実践ですよね。

しかし、日本の学校でこういう事をさらりとできる環境はあるのでしょうか。

政府文科省・教育委員会のそれこそ政治的干渉、

現場の教師のビビリズムと自主規制、

それ以前に教師の政治への無関心が、

きちんとした政治教育を疎外している印象が私にはあるのですが、

今の日本はどうなんでしょうね。

最近も高校生の政治活動に対して、学校に届けることを義務付ける高校が

結構あるそうで、学校当局はいったい何考えてんねんと思います。

中国の大学生が、

「高校生の時は恋愛は禁止でした。」

と言うのを聞いて、何考えてんねんと思ったのと根拠は同じです。

 

さて、

今回の選挙は、若者が大いに関係ある選挙です。

今度の選挙で安定多数を得たら、「憲法改正」に着手すると

アベ氏は言っています。

自民党候補者でその話題に触れる人はほとんどいないそうですが、

それは、反対される可能性が高いと自覚しているので、

コッソリ隠して、選挙で勝ったら一気に前面に出してくる予定なのですね。

いつものパターンです。

国民を舐めきっているのです。

 

自分はこんな社会と関係ないと思いたくても、

政治はそれを許してくれません。

今の政治に期待できないなら、今の政治をチェンジするしかない。

この4月、韓国の若者たちは、身を持ってそれを示してくれました。

日本だけを見ていたら、やる気がなくなるかも知れませんが、

全世界では「オラ、オラー!」と躍動している若者たちがたくさんいます。

未来は自分が動けば閉ざされない、という実感を得られる一つのチャンスが、

今度の参院選じゃないかと思うのです。

戦争できる国造りにひた走る復古主義のアベ政権、

1%の金持ちを太らせ、大多数の貧乏人をさらにやせ細らせるアベ政権は

やっぱ、だめでしょう。

あ、金魚の糞の公明党とか、おおさか維新とかも、ちょっとね~。

 

ということで、参院選公示日にちょっと若者向けにつぶやいてみました。

ほとんど、誰も読んでないとおもうけど(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする