一週間のスタジオ稽古も今日で終わる。
結局、台本の改訂や仕事であまり参加することが出来なかったので、どうなっているのかとても楽しみ。
改訂シーンが遅くなって俳優の皆さんにはご迷惑をかけたけれど、台本は出来てしまうと苦しんだ分かわいくなって、ただの設計図だと思いつつも、きちんと作品になって欲しいと祈る様な気持ちになる。
自分で書いていると、セリフの音やリズム、間合いや距離、呼吸の場所など全部決まっていて、自分で演出するときはそれを出来るだけ俳優の皆さんに表現して貰う。強いセリフが乱暴に聞こえないように、悲しいセリフが悲しくなりすぎないように、とにかくバランスをとる。外側よりも心の中に世界が広がるように、それを感じてもらえる様にと気をつける。おそらくとても女性的な芝居を作っているのだと思う。
だけど今回は演出が違う方なのでそんな細かいわがままを通すわけには行かず、もうお任せするしかない。
脚本家の友人がこういう心境を「下駄をあずけて」と表現していたが、まさにそんな気持ちだ。
今回は少年犯罪をテーマにしたデリケートな題材で俳優の皆さんは本当に一生懸命取り組んでおられて、そしてそれを引っ張る大西さんの熱意も凄く、集中した稽古の中、作品は確実に私が作る世界観とは違うものになっている。
自分の作品が客観的にどんな風に捉えられ、大西さんにどんな風に広げてもらえるのかとにかく楽しみで、そういう意味ではお客様以上に楽しみなのかも知れません。
宣伝動画の第二弾もできましたのでよろしければご覧ください!
こちら→ https://www.youtube.com/watch?v=QXtCO4Byl1Q&feature=youtu.be
本番まであと数日。
皆さまのご来場をお待ちしております。
2015年5月27日~6月1日
TOKYOハンバーグ+B.LET’S合同公演
セーラー服とブルーシート
劇作/滝本祥生 演出/大西弘記
会場:ワーサルシアター
古い社寺が点在する静かな町の女子校
そこに通う高校生たち
伸びやかに 豊かに
成長するはずだった彼女たちは
ある出来事をきっかけに
変化することを選ぶ
移りゆく世の中に
ただ 自分を繋ぎとめようと
2015年の皐月
TOKYOハンバーグとB.LET'Sが織り成す初の合同公演