今日は十月の下北沢公演の顔合わせ。
前回公演の出演者の三人の女性に、新しく男性が一人加わる。
同じ四人の芝居なのに、男性が入るだけで全然雰囲気が変わる。
左手奥から大林佳奈子さん、永島広美さん、石川理恵さん、
右手奥、山根大嗣さん、私。
四月の公演以来、三人の女優さんとは、別々の機会に何度か顔を合わせたけど、
こうしてみんなで会うのは久しぶりで、とても嬉しかった。
山根さんは、私と大林さんの大学の後輩。
現在は栃木や埼玉を中心に、テレビやラジオでお笑いの仕事をされている。
普段、役者の仕事はあまりされないらしいが、最近になって再会した私には、
大学時代、演劇科で俳優をされる彼の印象しかない。
今、他の仕事で関わっていることもあり、どさくさに紛れて出演を交渉した。
「女性にだらしなそうな男性を探している、是非出演してください!」
と、懇願された彼は、複雑な表情で承諾してくれた。
実際はとても紳士的な方です。
どうしてこの時期に十月公演の顔合わせを行ったかと言うと、
チラシに掲載するための写真撮影を行わなければならなかったからだ。
緊張しています……。
普段人前で演技することはあっても、キチンとした写真撮影には慣れてない彼らは
自分の番が来るたび終始緊張気味で、
休日返上で写真を撮ってくれたカメラマンの鞆岡隆史さんや、
チラシデザインの若松早百合さんに、とても苦労させてしまった。
少しでもリラックスしてもらおうと、
全員を良く知っている責任感から一生懸命冗談を言ってみたけれど、
ちっとも面白くない様で、誰も笑ってはくれなかった……。
こんな機会は滅多にないからと、私も写真を撮ってもらっていたら、
途中大きな地震が来て、それどころではなくなった。
そうして三時間がたち、ようやく全員の写真を撮り終えることが出来た。
とにかく、皆さん気持の良い人たちばかりで……。
東京へ来てから、いい人としか出会ってないなあと、しみじみ思った。
半分は昔からの知り合いだけど、この街で再会している。
そんな皆さんの人柄に甘えず、とにかくいいお芝居を作ろうと改めて思った。
私にはそれしかできないし、全員にとってそれが一番必要なことだ。
まずは今回のキャスト用に台本を書き直さなければならない、絶対に面白くなるように。
……お芝居はもちろんですが、もうすぐ出来上がるチラシもどうぞお楽しみに、
とてもイイ感じに仕上がってくるはずですので。