酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

エトーは分かるが俊輔は知らない日本人

2010年06月11日 | スポーツ
先程NHKのワールドカップの特番を見ていた。


その中で、2002年の日韓共催のワールドカップでカメルーンチームのキャンプ地

になった大分県の中津江村が取り上げられていた。

この村自体は、当時も話題になったので私も知ってはいた。


しかし今日の番組で面白かったのは、村の高齢の人2人に

カメルーンのエトーと中村俊輔の顔写真を見せて「誰か分かりますか?」

と聞くと、2人ともエトーは分かるが俊輔は分からないのだ。


もちろんこれは意図的な”編集の効果”ではあるが、中津江村が2002年以来

カメルーンを応援して来たというのは本当のようで、元の町長はカメルーンの

応援のために現地に向かうという。


何やら、久しぶりに微笑ましい話題ではないかと感じ入った。


国粋主義ではなく、こういうフリーな国際主義が私は好きである。







反動人気のすごさ

2010年06月10日 | 政治
反動人気と言っても、これはもちろん「反動主義」が人気という意味ではない。


今日の日経新聞の世論調査を見て思わず笑ってしまった。

特に3面の政権発足時の支持率は笑わせてくれる。

なぜなら歴代上位8人の顔ぶれが、

小泉、鳩山、安倍、細川、菅、福田、橋本、麻生である。


この内、小泉と橋本を除けば、先日見た短命政権の上位に名を連ねた顔ぶれ

ではないか。


要するに、政権誕生時には人気が急上昇しても、その後実績を伴わないと

人気は急降下するということで、株の世界ではこういう現象を

「山高ければ谷深し」という。


そして今回の異常なまでの菅人気は、「小沢憎し」の溜まったマグマが噴火した

ものだろう。


ついでに言えば、”総理大臣になってほしい人”の質問で

(正確には「今後、日本の政治に影響力を発揮してほしい政治家」という質問)

これまでずっと1位だった舛添が11%(前回は21%)の3位と下がったのは

やや意外な気がしたが、このところ彼の存在感が薄くなっていたのは確かだ。


また最近まで、じりじりと支持率を上げて話題を呼んで来たみんなの党も

数字を下げている。

新しい政党が乱立したために、誰がどの政党か一瞬考えないと分からないような

状態では、人気は分散・希薄化してしまうのもやむを得ないだろう。



そして、自民→民主→第三極→民主というこの間の推移を見ると

これは積極的選択ではなく、消去法によるものであることは明らかだろう。

さらに言えば、これは”小沢の影響力が小さければ民主”という選択とも言える

のではないか。


要するに”嫌われ度”でダントツなのは小沢だが、自民党を積極的に択ぶ人も

いないということではないだろうか。




警察の相も変わらぬずさんな姿勢

2010年06月09日 | 社会
警察というところが、随分ずさんな組織だという印象を持っている人は

私以外にもかなりの数に上ることだと思う。

だから今回このニュースを聞いても別に驚きはしなかった。


しかし私は、警察の見苦しい弁解には腹が立った。


4月末に大阪・淀川で遺体で発見された女性が、養子縁組された養父母に

保険を掛けられていた(養父はその後自殺)という話題の事件の後日談である。

被害者の女性は、遺体で発見される2週間ほど前に、自分の身辺を不安に感じて

警察に電話していたそうだ。


日経新聞・夕刊によれば彼女は

  「自分に保険金を掛けられている」

  「荷物を置いて家を出たが『帰ってこないなら処分する』と言われた」

  「(自分は)狙われている」

と話したという。


しかし電話で30分ほど話した担当者は、「近くの警察署で相談しては」と答えた

ものの、「特に緊急性はないと判断し、文書での記録や上司への報告はしなかっ

たという。」


ところが

  「警察庁は今年2月、市民からの相談が放置される事態をなくすため

相談を全件記録して警察署長らの指揮監督を徹底するよう都道府県警に通達。

府警の対応はこれに反する可能性がある。」


そして私が怒った警察の弁明は、こういうものである。

 「相談ではなく、問い合わせと判断した。検証する必要があれば検証する。」


私はかねてから感じていたのだが、警察というところは「事件がおきてから

スタートする」という昔ながらの意識が強すぎて、事前に防ぐという意識が

希薄すぎるのではないか。

















  




福島千里、涙再び

2010年06月06日 | 陸上
女子200m決勝の後、優勝した高橋のインタビュー中に脇の小さな画面で

2位に敗れた福島が多くの取材を受けているのが映されていた。


高橋には失礼ながら、メディア(そして多くのファン)の関心は福島にあった。


NHKのテレビ中継では福島の言葉は流さなかったが、その後のニュースでは

(字幕ながら)「周りの期待に応えるのも自分の目標、

それが上手く出来なかった。」と語っていたことが伝えられている。


しかし私は思うのだ。

福島千里よ、あなたはもはや十分すぎるほどファンの期待に応えてくれた。

少しは”ガス抜き”をしてリラックスしてもらいたい。


私はあなたに、がむしゃらに突き進むのではなく、

時々は休みながらも、しかし確実に前進してもらいたいと思っている。


今回は一息入れる時と思ってほしい。




福島千里の涙の訳

2010年06月06日 | 陸上
昨日の陸上・日本選手権の女子100m決勝後の勝利者インタビューで

福島千里はなぜか涙を流した。


私にはその瞬間、福島の涙の理由がわからなかった。

「おや、何で泣いているの?」と思ったものだ。

まあ、いかに鈍感な私とはいえ、「記録が今イチだからかな」

とは気付きはしたが・・・。


しかしこれはある意味で間違った見方である。

11秒30という記録は決して「今イチ」などではないのだ。

なぜなら日本選手権の大会記録は、1991年にバハマのデービスが出した11秒29

なのである。

大会記録に迫る記録を今イチなどと言う人は普通はいない。


しかし今回の福島に寄せる期待は、尋常ではなかった。

それも無理からぬことである。

福島は昨年に続き今年も2年連続で、100mと200mの日本新を更新

しているのである。


これでは誰だって日本新を期待してしまう。


でもそれは我々が想像できないレベルで、福島には重圧となって

のし掛かっていたのだろう。


実際、終盤での動きは、まるで別人のように重いものだった。

見ていて「あれっ、おかしいな」と思ったら、記録は11秒30。

福島自身「びっくりするくらい力んでいた」という。

そしてこうも言っている。

「自分で自分に期待してしまい、それがプラスになったり

マイナスになったりする。」(朝日)


そして監督はこう言う。

「毎回記録を求められるので、それが影響したかも」。


最後に、心中を吐露したと思える福島の言葉。

「記録が出るのが当たり前かどうかは分からないけど、

11秒30でもいいと思ってもらえたらうれしい。」


少々痛切な響きを伴って伝わって来る言葉だ。


我々1ファンも、アスリートの重圧についてもう少し考えるべきだと思った。



(注記:文中の引用は、記述したもの以外は全て日経新聞。

尚この文章は、200m決勝前の14時25分に記述したもの。)




























昔、日本はマリアナ諸島の近くにあった?

2010年06月05日 | 感想
これはウナギを巡る壮大な話である。

元ネタは今日の日経新聞夕刊1面下段の「明日への話題」という連載コラムの

「ニホンウナギの記憶」という「国際高等研究所所長・尾池和夫氏」の文章だ。


ウナギの産卵地が、日本からはるか遠くのマリアナ諸島近辺だということは

最近はある程度知られたことだと思うが、なぜそんなに遠くからやって来るのか

ということに対しては、私はずっと不思議に感じていた。


しかしこの尾池和夫氏の文章を読むと、唖然とさせられることになる。


(但し予め断っておくと、この文章はどこまでが事実で、

どこからが尾池氏の想像・推測なのかが判然としないという難点がある。)


尾池氏によると、


  「2000万年前・・・今の西南日本の地は南にあり、

  その近くにマリアナ諸島があった。」

  
  「そのころインド大陸とアジアの衝突でヒマラヤが隆起し始め・・・

  マリアナ諸島は東へ、西南日本は北へ移動して、今の位置に来た。」


 「鰻は先祖の記憶の場所をたどって、しだいに大きく回遊するようになったと

  想像し・・・」


う~ん、ウナギが産卵場所のマリアナ諸島から日本近辺までやって来るのは

太古の昔はマリアナ諸島と日本は近くにあったからなのか。



ところで尾池氏には申し訳ないのだが、「××の遺伝子には○○が刻み込ま

れている」というような言い方を私は好まない。

その種の言い方をすることによって、何かを語ろうとする人は世の中には

結構いるのだが、私はその種の人の言葉には、眉に唾をつけるようにしている。


私には「講釈師見て来たような嘘を付き」という言葉が思い浮かぶからである。





       




















雑感(政治、口蹄疫)

2010年06月03日 | 感想
民主党の代表候補の菅直人が「小沢氏には静かにしていてもらいたい」

と発言したと伝えられて、私は随分驚いた。


これはもちろん、民主党内の反小沢グループの支持獲得を狙ったものだが

それだけに留まらず、小沢に反感を抱いている多くの市民に対するメッセージ

なのだろう。


要するに代表(首相)選出後のことを考えた発言なのだと思う。


しかし理由はともかくとして、この発言は支持したい。



次。

野党が同席して何やら声明を発表したようだが、その顔ぶれが

自民党、公明党、共産党と聞いて思わず笑った。

共産党には節操などないのか。

自民、公明などは共産党にとっては、天敵ではなかったのか。

(まあ是々非々主義なのだろうが・・・。)


次。

民主党代表選挙に小沢グループが無理矢理担ぎ出した感のある樽床氏だが

先程の報道では小沢グループは「自主投票」に決めたらしい。

これでは樽床氏は、担ぎ上げられて挙句の果てに梯子を外されたのではないか。


次。

口蹄疫の問題だが、宮崎県のえびの市では明日から規制を解除するようだ。

えびの市では、当初から疑いが発生した時点で、検査結果を待たずに処分

していたようで、その対応の早さが効を奏したのかもしれない。


こうなると、発生時点での宮崎県知事の判断の是非が問題視されるのは

止むを得ないだろう。









「報道ステーション」の粗雑報道

2010年06月01日 | 社会
先程見ていたテレビ朝日系の「報道ステーション」で、

南米グアテマラで豪雨の影響と思われる道路の大陥没(直径30m、

深さ60m?)を伝えていた。


ところが、それが急に「地球温暖化」を示す地図に切り替わり

番組は終了した。


随分と短絡的な”説明”で私も唖然とさせられた。

まあ、古館の頭は所詮この程度の作りになっているのだろう。


先日の、ドイツの株の空売り禁止のニュースの説明でも、

古館が正確に理解していないことはよく分かったのだが、

彼はいい加減にプロレス中継に戻った方がいいのではないのか。


プロレスなら何を言っても許されるが、ニュースで害毒を撒き散らすのは

止めてもらいたいものだ。


ミョウガ 初夏の訪れ

2010年06月01日 | 味覚
ミョウガを食べると、初夏だなと感じる。

この季節感は実にいいものだ。


しかし私の実家ではミョウガを食べる習慣がなく、私が初めて食べたのは

上京してからだった。

初めは独特のあの香りが好きになれなかったのだが、不思議なことになぜか

好きになった、というよりは病み付きになったというべきである。

あの独特のシャキシャキ感が堪らない。


冷奴、かつおの刺身、冷やし麺、納豆。


どれにもよく合うし、ショウガにはない”繊細さ”が魅力である。