酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

医療保険CMの”恐怖商法”

2010年06月17日 | 社会
かねてより不愉快に思っていたことなのだが、外資系医療保険のテレビCMには

我慢がならない。


彼らの手口は、いざという時の医療費の高さ(300万円とか)を手玉にとって

自社の保険へと誘導しようとする一種の”恐怖商法”である。


しかし一般的にはまだ余り知られていないが、高額療養費という制度があり

医療費が一定額以上の場合は加入している健康保険から支給され、自己負担は

限定的である。(参考までに、極めて大雑把に言えば月に8万円強。)


しかし医療費の高騰化が問題になっている現在、こういう救済制度があることは

ほとんど知らされていない。(たまに新聞が取り上げることがある程度。

テレビも新聞も、お得意様の広告主の妨害になるようなことは言わない。)


それをいいことに保険会社は市民の恐怖感をあおり稼ぎまくるのだが、

私には監督官庁がこういう商法をなぜ野放しにしているのかが分からない。

(もちろん、それなりの”屁理屈”があるのは想像できるが・・・。)


ところで、私がこの種のことに敏感なのには実は訳がある。


それというのも、私は数年前にクモ膜下出血で緊急手術を受けた際に

この高額療養費制度の恩恵を受けたからである。


私の場合、血管内塞栓術(カテーテル手術)を受け幸い3週間で退院できた

のだが、残念ながら費用に関しては極めて曖昧な記憶しかない。


費用総額は230万円位だったと思うが、自己負担は3割だから70万円弱だが

この制度のおかげで私が払ったのは、20万円弱だったような気がする。

(入院は3週間だが、月を跨いでいた。また食費は自己負担。)