酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

くも膜下出血の思い出(その2)

2010年04月08日 | 病気
(昨日の続き)

CT検査前には検査技師は「検査が終わったら、結果(の写真)を持って

内科に戻ってください。」と言っていたはずなのに、

終了後には「ここで待っていてください。」と変わり、

彼は自分で写真を持って内科の方に向かって行った。


私は不審に思った。

検査技師は何か異状を感じたのではないか。


私は不安に思いながら待っていた。


その後診察室へ行くように言われて、医師の診断を仰いだ。


そして医師の下した診断は「異状なし。群発性頭痛だろう。」とのことで

薬をもらって私は帰宅した。


ところが帰宅後まもなく頭痛がひどくなって来たので、私の不安は増した。

するとそこへ医師から電話があり「出血していたから、すぐ病院に来るように」

とのことだった。


病院に着いたら医師が慌てているのを見て、私はむしろ驚いた。

その医師は見落とした理由を「時間がなくて慌てていた。」と言った。

(確かに診察時間終了間際ではあった。)


しかし冒頭の検査技師の話に戻れば、技師は気付いたのに医師は見落とした

のではないかという気もしないではない。


それはともかく、私はすぐに降圧剤の点滴を受けることになった。

どうやらその病院の提携先病院の専門医の指示で、血圧を140まで下げてから

救急車で搬送するようだった。(その時点の血圧は190)


その後、小1時間もしただろうか血圧が140に下がり、私は提携先病院の

救急救命センターに搬送されることになった。



結局私はその医師に、くも膜下出血を一旦は見落とされたわけだが、

すぐに気づいて正直に連絡してくれたことを今では感謝している。


そんなことは当然のことだと思われるかもしれないが、

必ずしもそうではないこともあるのかも知れない。


私が持って回った言い方をするのには、実は訳があるのだ。


入院先の病院の看護士にその”誤診”の話をしたら、

彼女は「正直に教えてもらってよかったですね。」と言ったのだった。


これは私の邪推ではあるが、医療訴訟を恐れて「正直に教えてもらえない」

ことも世間にはあるのではないか。