酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

全国高校女子駅伝・雑感

2011年12月25日 | 陸上
感想を始めに述べれば、優勝した豊川高校が終始安定した強さを見せた

ということだろう。

しかし豊川高で区間賞を取った選手はいない。

そして区間賞を2人が取った須磨学園は豊川高とは54秒差の4位。

駅伝は少数の突出した選手の力よりも、粒を揃えた総合力が上回る競技だという

ことを、またしても知らされる結果であった。

しかしながら個々の選手の調子は常に変動するから、出場選手の選択が

これほど難しい競技も珍しいのではないか。


話は逸れるが、実は先日の全日本実業団女子駅伝に関する貴重な話を知った。

22位と惨敗した資生堂の安養寺コーチのブログである。

レース直前に、出場選手6人中何と3人もが故障・不調に陥っていた

というのである。

レース前に分っていた痛みをこらえて選手が出場するということ。

実業団所属の選手にとって、駅伝は特別の意味合いがあるようなので

素人が軽薄なことは言えないが、辛い判断があっただろうことは

想像に難くない。


話を戻す。


<1区>

木村友香(筑紫女子学園)がトラック周回中に先頭に立つ。

菅華都紀(興譲館)が2番手。

3km付近で菅が先頭に出るも表情は変わらず好調そう。

一方、木村はやや苦しそう。(解説の山下佐知子・第一生命監督によると、

彼女は不調らしい。)

4.3km付近で木村が遅れ出す。

残り1kmで豊川の安藤友香が先頭に出る。

菅が遅れる。

結局、1区は1位小崎(成田)、2位菅野(立命館宇治)3位安藤

・・・菅は6位、木村は10位。

木村の想像以上の不調には驚くが、実は彼女は今月上旬に行われた

静岡県内の市長村対抗駅伝で中学生に抜かれて自らが持っていた区間記録を

更新されていたのだ。

(個人的には、常に積極的に先頭に出る木村選手は好きなのだが・・・)


<2区>

残り700mで豊川の宮田佳菜代がトップに立つ。


<3区>

0.6kmで須磨学園の福田有以がトップに出る。

残り800mで豊川の加治屋ななこが先頭。

福田が抜き返しトップで中継所へ。


<4区>

0.6kmで豊川の福沢が先頭に出る。

豊川高の選手は皆フォームがきれいで、体のブレが少ない。

(ついでに言えば美形揃い)


<5区>

ワイナイナは断然の強さ。

結局、豊川が1時間07秒29で優勝。

2位は興譲館で1時間07分53秒。

興譲館は、エース・菅が1区で意外にも6位と出遅れたのが結果的に響いた

のだろうか。


<総括>

ところで解説の山下佐知子・第一生命監督は、見るからにボーイッシュで

サバサバとした感じで、実に好感が持てる人だ。

その解説も”しつこさ”は全く感じられなくて、余りの”直言”ぶりにむしろ

こちらが、ハラハラさせられるくらいだ。

(増田明美さんは見習うべし!!余談になるが、私は今年のある時から、

なぜか急激に増田さんのことを鬱陶しく感じ出したのだが、未だに理由は

定かではない)


また「NHKロードレースオンライン」は内容そのものは充実しているのだが、

如何せん更新が遅すぎるし、サイトが重過ぎるのが大いなる欠点。


最後に一言。

立命館宇治の本母さんの姿が見たかった。

また、男子で浜松日体高が7位入賞したことは、同郷の者としては望外の喜び

であった。

事前の情報では「3位を目指す」という選手の発言があったのだが、

それはありえないと思っていたが、まさかの入賞にびっくりしている。


選手の皆さん、お疲れ様でした。