酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

脅迫で瓦礫処理を中止

2011年12月02日 | 原発事故
何とも憂鬱な話である。

佐賀県の武雄市が、東北地方の被災地の瓦礫処理を受け入れる方針を示したこと

に対して、反対の声が多く寄せられ、中には市民や職員に危害を加えるという

脅迫まであったために、撤回したというのである。(朝日新聞

やり切れなさを感じるのは、「絶対に許し難い脅迫があった」と語る市長自身が

撤回を決めたことである。

これでは脅しに屈するだけである。

立派な脅迫罪である。


しかも抗議の中には「内容が似ていて、組織的な抗議と見受けられるものも

あった」というから、いわゆる”プロ”(政治的な反対派)の可能性も

考えられるだろう。

何しろ抗議の多くは県外からのものというから、大いに疑わしい。


こんな対処の仕方では悪しき前例を残すだけだ。

瓦礫処理を撤回させるためには、彼らは今後も同様の行為を繰り返す

だろうことは誰の目にも明らかだ。

脅迫されたのなら、警察に届け出ればいいではないか。


ここは石原都知事のように、反対派には「黙れ」と言えばいいのだ。

私はこれまで、石原都知事の発言には反対することが多かったが、

受け入れることが出来る地域で処理することには賛成である。

不勉強で詳しいことは分らないが、膨大な量を処理するには役割分担をする

しかないのではないかと思うのだ。


誤解を恐れず敢えて言わせてもらう。

ほんのわずかでも汚染されているものはノーと言う立場の人もいるが、

既に日本の多くの地域は、そんなことを言える場所ではなくなってしまった

のではないだろうか。

(また自然界から浴びている放射線の存在も考慮すべきである)


この程度の瓦礫処理も進まないのなら、被災地の復興など一体いつになる

というのだろう。

私だって東京で処理した焼却灰を東京湾に埋め立てると聞いた時は、

正直言っていい気分はしなかった。

だがこの程度の負担は、さほど目くじらを立てることではないと考え直したのだ。