上杉隆氏は、例の「官房機密費」報道以来、一部では何かと話題となっている人
である。
私も機密費及び記者クラブ問題に関しては彼に注目している。
しかしここでの問題は(些細なことではあるが)、彼の言葉の問題である。
実は彼の言葉の使い方については、過去にもこのブログで取り上げた
ことがある。
それは彼が「盛り上がる」の対義語として「盛り下がる」などという奇妙な言葉
を使ったことに異議を唱えたのだ。(当時のブログはこちら)
そして今回である。(元記事はダイヤモンド・オンライン)
(以下引用)
「世論」は常に正しいとは限らない。・・・(中略)・・・
政治家に求められるのは、場合によってはそうした「世論」に掉さしても 「にもかかわらず」と言い切る信念によって、決断するつ(ママ)ことではないか。
これは筆者の言葉ではない。約90年前の1919年、ドイツのマックス・ウェーバーがその講演の中で語った言葉である。
(引用終わり)
言うまでもなくこれは「流れに棹さす」という言葉を誤用したものである。
(諺百科)
ここでは「世論に逆らう」という意味で使われているが、本来の意味は全く逆で
「世論の潮流に乗る」というような意味のはずである。
ところで上杉氏は、問題の部分の言葉はマックス・ウェーバーのものだと
言っている。
彼がこの言葉をどこから引用したかは知る由もないが、もしこれが原典から彼が
直接翻訳したのではなく、訳本からの正確な引用だとしたら、翻訳者も誤用して
いたことになってしまう。
である。
私も機密費及び記者クラブ問題に関しては彼に注目している。
しかしここでの問題は(些細なことではあるが)、彼の言葉の問題である。
実は彼の言葉の使い方については、過去にもこのブログで取り上げた
ことがある。
それは彼が「盛り上がる」の対義語として「盛り下がる」などという奇妙な言葉
を使ったことに異議を唱えたのだ。(当時のブログはこちら)
そして今回である。(元記事はダイヤモンド・オンライン)
(以下引用)
「世論」は常に正しいとは限らない。・・・(中略)・・・
政治家に求められるのは、場合によってはそうした「世論」に掉さしても 「にもかかわらず」と言い切る信念によって、決断するつ(ママ)ことではないか。
これは筆者の言葉ではない。約90年前の1919年、ドイツのマックス・ウェーバーがその講演の中で語った言葉である。
(引用終わり)
言うまでもなくこれは「流れに棹さす」という言葉を誤用したものである。
(諺百科)
ここでは「世論に逆らう」という意味で使われているが、本来の意味は全く逆で
「世論の潮流に乗る」というような意味のはずである。
ところで上杉氏は、問題の部分の言葉はマックス・ウェーバーのものだと
言っている。
彼がこの言葉をどこから引用したかは知る由もないが、もしこれが原典から彼が
直接翻訳したのではなく、訳本からの正確な引用だとしたら、翻訳者も誤用して
いたことになってしまう。