酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

判定を検証する制度の必要性

2010年09月21日 | 野球
昨日の当ブログ(小久保の打球のファール判定を巡るトラブル)に書いた

良川審判であるが、今度は彼が球審を担当していて、またもや小久保のプレーで

もめた。

要するに、スイングが振った(ストライク)かどうかの判定である。

振ったとなれば三振の場面だった。


ストライクという球審のジャッジに対して、小久保は驚くほどの大声を上げて

抗議して1塁塁審に確認しろというようなジェスチャーを見せた。

当然秋山監督も出て来た。

だが良川球審は塁審に確認することもしない。

そしてほどなく2人とも引き下がって行った。

振った振らないでもめても、仕方ないという判断が働いたのかもしれない。


だがスロービデオを見ると、明らかに振っていない。

通常この種の場合は、スローで見ると殆どが振っているものだが、

今回は違った。

あれでスイングを取られては、打者はたまったものではない。


良川球審が塁審に確認もしないことに腹を立てた私は、彼はまたしても

「自信があるから」確認しないのだと邪推した。


しかしこれは私の無知によるものだった。


規則にはこうある。(規則9・02(c)の【原注】)


「球審がストライクと宣告しなかった時だけ、監督または捕手は、振ったか否か

について、塁審のアドバイスを受けるよう球審に要請する事ができる。」


驚くべき規則である。(私はスイングに関する規則全てを読んではおらず、

引用者の文章を読んだだけではあるが・・・。)

なぜなら、球審を通して塁審に確認できるのはボールの判定を下した時に限られ

るのである。

つまり球審がストライクと判定した時は、それで終わり、何も出来ない。


球審が塁審に判断を仰ぐシーンはよく見るが、あれはボールと判定した時だけ

だったのか。


しかしいくら何でも、これではおかしくないだろうか。

要するに、白か黒かの判定が問題とされる場面において、白判定(ボール)の時

には他の審判に確認できるが、黒判定(ストライク)の時は何もできずに

そのまま通すしかないというのである。


そして規則がこうなっている以上、良川球審の行為は間違っていない

ことになる。


先日のヤクルトX中日戦のライン際のフェア判定に続いて

またしてもオヤオヤである。


ここまで来ると、もはや審判員の判定に関する検証・査定を行う制度を

是が非でも作るべきだろう。


誤審は100%避けられるものではない。

だからこそ、それを少しでも減らす努力が求められるのではないか。