今朝テレビを見ていたら、北海道の川でサクラマスが産卵のために川を上る
様子を映していた。
私は元来、川にせよ海にせよ、魚が泳ぐ映像を見るのが好きで、思わず
引き込まれて見たものだ。
そしてなぜか唐突に、以前飼っていた熱帯魚のことを思い出した。
(ブログのネタに困っていたこともあって、我ながらいいことに思いが
到ったと思った)
もう10数年前のことになるが、私は熱帯魚を何年か飼っていた。
水槽も小さいながらも幾つか持っていた。
実は私は子供の頃から、近くの川で釣ったフナやドジョウを飼うのが好き
だったのだ。
水槽のドジョウにイトミミズを与えて、それを食べる様子を眺めているのが
楽しみだった。
(この他にも、捕まえた蝶をクモの巣に投げて、それをクモが糸を絡めて
餌食にする様子を観察することもよくやった。子供の頃、私は地元では
ファーブルと呼ばれていた、というのはもちろんウソ)
その楽しみは上京してからというもの、ずっと封印して来たのだが、
バブル景気が弾ける直前の頃だっただろうか、世に熱帯魚ブームが起こり、
それが私の心に火をつけたのだった。
熱帯魚を飼うのは初めてだったので、とりあえず最初は、初心者向きとされ
る
グッピーから始めた。
そして見栄えを良くするために入れた水草が、なぜかすぐダメになって
しまって悩まされたことを思い出す。
(光合成の促進のために二酸化炭素を注入してもみたが、原因は結局分らず
じまい。そしてついに水草は諦めた)
グッピーはメダカの仲間ではあるが、卵胎生(らんたいせい)と言って、
卵ではなく稚魚の状態で子供を産む珍しい魚だ。
また頻繁(月に一度?)に子供を産むので、繁殖の楽しみを手軽に味わう
ことが出来て、その点でも初心者向きなのだ。
そしてついに”出産”に立ち会う日がやって来たのだ。
私は水槽の前に椅子を置いて、そこでじっと眺めることにした。
母親の腹から産み落とされた稚魚は、一旦下に落ちるが、そこからすぐに
泳ぎだすのである。
これは実に感動的なシーンであった。
(細かな話になるが、産まれた稚魚は親魚などに食べられないようにするた
めに、間仕切りをつけて隔離する「産卵箱」なるものに入れる)
そして稚魚用の餌として「
ブラインシュリンプ」という動物性プランクトンを与えるのである。
これは乾燥させた卵(といってもごく細かな粒というか粉に近いもので、
熱帯魚店で売られている)を水槽内に別置きした孵化器で孵化させて
稚魚に与えるのである。
これは当然ながら生餌なので、非常に食いがいいのだ。
(この熱帯魚の話は、今後も続けるつもりなので、今日はここまで)
(追記:1/11 子供の頃の話を若干書き加えました)