酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

証券営業のいかがわしさ

2009年12月11日 | 社会
別に驚きはしない。

ああ、やっぱりなぁと思うだけである。


小さな記事だから(12/9の日経新聞・4面の片隅)話題にもならない。


それは証券取引等監視委員会がコスモ証券の営業姿勢に行政処分を勧告した

というものだ。


「投資信託の頻繁な乗り換えを顧客に勧めた」という内容だが

そのこと自体には何の驚きもない。


しかしその具体的な内容が

  「同じ営業員が同じ日に、別々の顧客に対して異なる相場観を伝達。

相場上昇時に利益が出るブル型、下落時に利益が出るベア型の双方の顧客に

乗り換えさせるなど”整合性のない勧誘”を繰り返し、顧客に多額の手数料を

負担させていた。」

というのには思わず笑った。


要するに、顧客の半分の人に「上がる」、残りの半分の人に「下がる」

と言って勧誘していたのではないか。


しかしこれは結構知られた手法で、例えば、上がるか下がるかの予想(確率1/2)を

3回連続して的中させる事は(1/2×1/2×1/2=1/8)12.5%の確率で

出来るのである。


これは顧客・1万人に対して1250人は”騙せる”ということである。


人は欲につられやすいから、3回連続的中ともなると他人の見方も変わって来る。


12%もゲットできるというのは相当おいしい世界なのではないだろうか。