酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

ブランド信仰の消滅?

2009年12月02日 | 社会
今日の日経新聞・11面の「ブランド変調」は私にとって結構衝撃的だった。


ブランド物には全く無関心の私ではあるが、そんな私ですら

びっくりしてしまうのであった。


いくつか引用しよう。


  「皆が持っているから欲しいという客がすっかりいなくなった」
     (高級ブランドの中古品販売のコメ兵)

  
  「1990年代のバブル崩壊時は需要が潜在化しただけで、時間がたてば

  客足が戻った。今は欲しいと考える顧客そのものが減った。」
     (ランセルジャパンの今村社長)

  
  「欧米のように身の丈にあわせた消費になってきた」
     (J・フロントリテイリング=大丸と松坂屋=の奥田社長)

   
  「消費者の成熟とともに高級ブランド信仰は崩れた」

  「自分に価値のある商品か見極めようとしている」
     (「ブランド戦略の助言などを手掛ける」グラムコの山田社長)



さらに記事に掲載されている「日経産業地域研究所」の

「海外高級ファッションブランドへの関心」という調査結果のグラフを読み取ると
            
              2004年       2008年
   
   「関心がない」    約15%       約30%

  「あまり関心がない」  約35%       約35%

  「やや関心がある」   約40%       約30%

  「とても関心がある」  約10%        約5%

となっている。


「あまり関心がない」も含めると「海外高級ファッションブランド」に

関心がない人が約65%もいることは驚き以外の何物でもない。


おりしも、銀座・松坂屋からグッチが撤退して代わりにH&Mが入る

と言われている。


これは単なるバブルの崩壊とは違う根本的な変質のように思える。