だいありぃ。

くろねこのつれづれなるにちじょう。

方言

2015-05-28 18:29:56 | 語学
ドイツでも方言はたくさんあって、人によってはネイティブ同士でも理解できないくらいらしい。

バイエルンなんかの方言は有名で、外国人には到底わからず、いろいろと国内でもネタになってるくらいである(ちなみにスイスは一部がドイツ語圏だが、実質的には、ドイツ人曰く「まだオランダ語のほうがわかるかも」というくらい別の言語。)。

先日飲んだときにドイツ人が「Ausbildung」(教育、育成)という単語を比較的外国人にも理解しやすいと言われている北ドイツ・南西ドイツの発音と、比較対照として標準語を実演してくれたのだが(カタカナに直したので必ずしも正確な発音ではないけど、雰囲気で言うと)、

標準語「アウスビルドゥング」
南西ドイツ「アウフビルドゥンケ」(なんか発音、特に語尾が違う)
北ドイツ「アウスビゥゥン」(語尾がすごいいい加減)

…たしかに全然ちがーう( ̄▽ ̄;)
ちなみに、語尾をばちっと固めない話し方のせいで、一つ一つの単語は聞き取りづらいけど、北ドイツのひとの話し方はとてもソフトに聞こえる(じっさい穏やかな人が多いように思う)。

方言をどう捉えるか、というのは1つのドイツ語言語学の大きな問題で、語学学校に行ってたときによくテーマとして取り上げられたものでした。今の若い世代は方言が喋れない子が増えているそうで、それは地域のアイデンティティーが弱まるということではないのか?と言うような話。学校で方言の授業をやるなど、忘れない努力が必要、と。

ただ、こちらのひとに聞くと、実感としては「方言のきついひと=教育水準の低いひと」というイメージがあるとのこと。ちゃんとした標準語が話せるというのはそれだけで1つの指標なのですね。

とはいえ、お土産屋さんとかに行くと方言標準語対照表の絵葉書があったり(日本でもよくある、「どげんかせんといかん→どうにかしないといけない、てげてげ→適当に」みたいなのがたくさん並べてあるやつ)、北ドイツ方言では挨拶語でMoin!というのがあるのだけど、ペンギンさんやらアシカさんやらがMoin!と言ってるポスターがあったり。買って帰るかなー。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする