goo blog サービス終了のお知らせ 

パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「怒り、侮蔑をタブー視しない、飽きさせない」 それらに振り回わされないためには

2025年03月17日 09時49分03秒 | まとまらない話

怒りの感情を利用する
下品な言動や個人に対する侮蔑をタブー視しない
人々の関心を飽きさせない

これは「ポピュリズムの仕掛け人」ジュリアーノ・ダ・エンポリ著から
一部抜き出したものだが、これが社会の空気づくりのコツのようだ


この本の舞台はアメリカ、ヨーロッパだが
思い浮かべてみると、日本社会においても思い当たるフシがある
兵庫県の齋藤支持者たちは、自身のなかに何らかの正義感を持ち
そこから生まれる怒りに突き動かされていると想像することができる
(それらの理由は自分は理解出来るものではないが
  かわいそうという立場にたてば、そう感じるのは想像できる)

兵庫県の問題に限らず、移民の関係、政治的なやり取りのSNSは
見るのも嫌になる罵詈雑言に溢れている(無視すればいいが、これもまた社会)
それはかつては自己規制していたものが、表現の自由という言い訳で
すべてが許されると錯覚してしまったかのように見える

そして頻繁なSNSの更新
それは視聴数を稼いで収入に結びつけるというよりは
飽きさせないとか、論点を精緻に考えさせないためのように思える
(トランプ大統領、立花孝志がそれらの一例)

こうしたものをベースにした技術的手段による社会の空気づくりは
それが効果的であるが故にとても恐ろしく感じてしまう

大昔の中国、秦の始皇帝はものすごくリアリストであった韓非子を
その実効性の高さ故に拒否したようだ
(自分が利用するなら良いが、他人に使われるとまずいということで)

今年は地元も選挙の年だ(市長選、市議会議員選)
高齢者の多い田舎の自治体なので、流石にSNSによる中傷合戦
みたいなものは見られないと思うが、平穏に終わって欲しいと思う

それにしても益々心理学的に進化する人をコントロールする技術
知らず知らずその中に組み込まれるかもしれないと
不安を覚えるのは杞憂なのだろうか

まとまらない話

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 豊橋の新アリーナ事業説明会... | トップ | お利口さんに聞いてみた »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

まとまらない話」カテゴリの最新記事