怒りの感情を利用する
下品な言動や個人に対する侮蔑をタブー視しない
人々の関心を飽きさせない
これは「ポピュリズムの仕掛け人」ジュリアーノ・ダ・エンポリ著から
一部抜き出したものだが、これが社会の空気づくりのコツのようだ
この本の舞台はアメリカ、ヨーロッパだが
思い浮かべてみると、日本社会においても思い当たるフシがある
兵庫県の齋藤支持者たちは、自身のなかに何らかの正義感を持ち
そこから生まれる怒りに突き動かされていると想像することができる
(それらの理由は自分は理解出来るものではないが
かわいそうという立場にたてば、そう感じるのは想像できる)
兵庫県の問題に限らず、移民の関係、政治的なやり取りのSNSは
見るのも嫌になる罵詈雑言に溢れている(無視すればいいが、これもまた社会)
それはかつては自己規制していたものが、表現の自由という言い訳で
すべてが許されると錯覚してしまったかのように見える
そして頻繁なSNSの更新
それは視聴数を稼いで収入に結びつけるというよりは
飽きさせないとか、論点を精緻に考えさせないためのように思える
(トランプ大統領、立花孝志がそれらの一例)
こうしたものをベースにした技術的手段による社会の空気づくりは
それが効果的であるが故にとても恐ろしく感じてしまう
大昔の中国、秦の始皇帝はものすごくリアリストであった韓非子を
その実効性の高さ故に拒否したようだ
(自分が利用するなら良いが、他人に使われるとまずいということで)
今年は地元も選挙の年だ(市長選、市議会議員選)
高齢者の多い田舎の自治体なので、流石にSNSによる中傷合戦
みたいなものは見られないと思うが、平穏に終わって欲しいと思う
それにしても益々心理学的に進化する人をコントロールする技術
知らず知らずその中に組み込まれるかもしれないと
不安を覚えるのは杞憂なのだろうか
まとまらない話
最新の画像[もっと見る]
-
下山事件 真相解明 2日前
-
タイムリーなタイトルの本が届いた 6日前
-
思い込みを変えるのは難しいが 2週間前
-
新城市の住民投票について(覚えていない人が多いのがショックだった) 4週間前
-
やっとメディアで問題視され始めた 4週間前
-
見終わると言葉が出なかった 1ヶ月前
-
読みやすい本と苦労する本の違いは何か? 1ヶ月前
-
味は覚えていないが、食べたことは覚えている鱧料理 1ヶ月前
-
13年前の6月13日 1ヶ月前
-
権限への逃避(個人の責任はどこへ行くのか?) 2ヶ月前