DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

夢(89)

2014-04-12 23:56:56 | ButsuButsu


中国湖北省にある洪湖をたずねた。

過去30年間、この国のいくつかの湖沼を調査してきた経験からして、きっとアオコが出る汚れた湖だろうという先入感があった。

しかし驚いたことに、水質は良好だった。

揚子江も水がキレイだったのと並んで、この事実は私を戸惑わせた。

湖の約70%が水草で覆われていると船頭が語った。

琵琶湖の半分ほどの面積だが、水深は1メートルほどしかない。

水草の間から湖底が見える。

トンボや小エビや小魚も棲んでいる。

まだ健全な生態系だが、それでも微妙なバランスの上にあることには変わりない。

太湖やディエンチのような富営養湖にならないことを願う。

三国志で有名な赤壁から30kmほどのところにあるこの湖が気に入ってしまった。

できたら再訪したいものだ。

夕方は洪湖市の市長主催の歓迎会があった。



湖北省の地方料理だという。

家庭料理のような感じだが、とてもうまかった。

中華料理は奥が深い。

このことを実感する。

北京とかはあまりなじめないが、中国の田舎は故郷を思い出して心が落ち着く。

しかし、ここにも開発という大きなプレッシャーが覆いかぶさってきている。

少しでも環境保全のお役に立てればと思うのだが。

4月11日(金)のつぶやき

2014-04-12 05:21:48 | 物語

夢(88)

2014-04-12 00:45:56 | ButsuButsu
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私は今、中国の青年と向かい合っている。

彼は、中国での環境ビジネスを立ち上げようとしている。

そして、私に協力してくれるようにと言っている。

渋い顔をして私は坐っている。

若い人の野心的な挑戦には内心ワクワクするような期待感を持ちながら、なお己の節度を保とうとしている自分がいる。

今回の中国訪問では、若い人々の野心と熱気を受け取ることが出来た。

久しく日本にはなくなってしまった情熱だった。

若者の挑戦は、時には無謀と映るかもしれない。

しかし、そのことを否定することは出来ない。

なぜなら、自分自身が、そのような葛藤の中から抜け出してきた人間だからだ。

出来ることなら助けたい、と言う思いを飲み込んで一層の渋い顔をする。

自分に大事なこと。

相手に大切なこと。

それは自分が確信した道をひたすらに歩くことでわかるしかない。

負けるわけにはいかないだろう。

そう思って、今日も漁港に立ち尽くす青年のことを忘れることができない。

私に出来ることは少ないことだが、浜辺にたたずむ青年に声をかけてやりたい。

「おはよう」

こうして自分の声を聴く。

負けないことだ。

そう思いながら青年に敬意を払う。

それもありか。

おやすみ、この世で挑戦をしている青年たちに。