湖北省での歓迎会の一幕。
当地にある企業の総支配人が歓迎の挨拶をした。
「中国と日本は政治的にいろいろややこしいことがあるが、私たち民間人は何のこだわりも持っていない。ぜひ、仲良くやって行きたい」
なるほどな、と思った。
ここまでストレートな発言は、日本の経営者からは出て来ないだろう。
現地に民間で湖沼研究所を作るので協力してほしいとのことだった。
予算的な支援は、国が行うようだ。
よい話だ。
日本も多くの湖沼の研究機関を作ったが、地方自治体が支援したに過ぎない。
不況のせいで、それらの多くが閉鎖や規模を縮小した。
私は、企業ベースでペイしない環境研究は、決して長続きしないことを知っている。
日本で失敗したことを、ぜひ中国で成功させたいと思う。
そのために役に立つのならば、それは本望だ。
可能な限りよい研究所を作りたいと思っている。
できれば、中国人だけでなく、日本人や、西欧人も働ける環境を作りたい。
そう、本心から思っている。
中国がよくなれば、世界がよくなる気がする。
そのことは私が理想とするところでもある。
特に、若い人に参加してほしいと思っている。
頑張れ、若者。