私は今、中国の青年と向かい合っている。
彼は、中国での環境ビジネスを立ち上げようとしている。
そして、私に協力してくれるようにと言っている。
渋い顔をして私は坐っている。
若い人の野心的な挑戦には内心ワクワクするような期待感を持ちながら、なお己の節度を保とうとしている自分がいる。
今回の中国訪問では、若い人々の野心と熱気を受け取ることが出来た。
久しく日本にはなくなってしまった情熱だった。
若者の挑戦は、時には無謀と映るかもしれない。
しかし、そのことを否定することは出来ない。
なぜなら、自分自身が、そのような葛藤の中から抜け出してきた人間だからだ。
出来ることなら助けたい、と言う思いを飲み込んで一層の渋い顔をする。
自分に大事なこと。
相手に大切なこと。
それは自分が確信した道をひたすらに歩くことでわかるしかない。
負けるわけにはいかないだろう。
そう思って、今日も漁港に立ち尽くす青年のことを忘れることができない。
私に出来ることは少ないことだが、浜辺にたたずむ青年に声をかけてやりたい。
「おはよう」
こうして自分の声を聴く。
負けないことだ。
そう思いながら青年に敬意を払う。
それもありか。
おやすみ、この世で挑戦をしている青年たちに。
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