DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

夢(99)

2014-04-24 23:58:54 | ButsuButsu


天保2年(1831年)創業の藤居本家の当主、藤居さんは乾杯には日本酒を、というのが口癖だ。

新誉祭には御神酒を宮中に献上している、滋賀県の伝統的な造り酒屋だ。

愛知川の伏流水と地元産の酒造好適米を使い、能登杜氏が技術の枠をつくして酒造りをしているという。

旭日という銘柄の日本酒を、知っている人も多いだろう。

確かに、ビールで乾杯をするよりも、日本酒で乾杯をした方がTPPのお役に立てる気がする。

そう言えば、今夜もTPP交渉は長引いているのだろうか。

お互いに支援者からの圧力があるので、なかなか妥協できないのだろう。

私は、基本的には、TPPに反対だ。

以前は賛成だったが、最近はグローバル化に危機感を持つようになってきた。

一番大きな要因は、市町村合併だった。

これによって大きな市はより大きくなったが、小さな町が消えていった。

まるでブルドーザーで均したように、地方の良さがなくなっていった。

それはそうだろう。

多数を占める地域の意見が通りやすくなることは当然だ。

文部科学省の指導で、学会の再編も加速されている。

伝統はあるが弱小団体である日本陸水学会も、会員数が減少してきている。

生き残りが合併というのも、何だか切ないものがある。

学術大会も、地球惑星連合のような大規模なものに置き換わってきた。

若い時は大きな国際会議をいくつか手がけてきたが、今では小さな手作り会議の方が好みだ。

次々と出てくる回転ずしのような講演ではなく、ゆっくりじっくり話を聞いて議論する方が面白い。

年を取ったということなのだろうか。

それとも原点回帰なのかもしれない。



中国では、乾杯に白酒(ばいちゅう)が出てくる。

コーリャンから作った蒸留酒だ。

度数が高くて、かなり強い酒だ。

久しぶりに、中国で乾杯の嵐にあった。

湖北省は、まだ田舎なのかもしれない。

中国でビールで乾杯した経験はあまりない。

ホテルの部屋でテレビをつけて驚くのは、各省ごとに作られている地方番組の多さだ。

これでもかと思うくらい、地方の省の名前をつけた番組が並ぶ。

中国という国は、日本よりはるかに人間の多様性に富んだ国なのだ。

日本では、いつからビールで乾杯をするようになったのだろうか。

自国の文化や習慣を大切にすることも、大切なことなのかもしれない。

4月23日(水)のつぶやき

2014-04-24 05:19:11 | 物語