DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

風(26)

2019-11-18 17:37:59 | ButsuButsu


最近の政治家や官僚を見ていると、どうしてこんなに傲慢であり続けられるのかと、驚いたりあきれたりするばかりである。
自然を相手の仕事をしていると、そんな人間の矮小さがよくわかる。
特に、台風や地震のエネルギーは想像を絶するものがある。

先週の日曜日に、小中学の子供たちと一緒に琵琶湖に出かけた。
秋晴れの一日、伊吹山がきれいに見えた。
これからは琵琶湖の秋が深まり、私の好きな季節が訪れる。

湖底の溶存酸素濃度は、相変わらず低いままだった。
ただ面白いのは、10月14日に一時的に酸素濃度が2mg/L程度まで上昇した。
10月12日に上陸した台風19号の影響だろう。

強い風が吹くと表層の水が吹き寄せられる。
風が止んで、元の状態に戻る時に内部波が発生する。
このことによって、深い場所の水がはげしく混り合う。

問題は、再び酸素の低下が起こるかどうか、と言うことである。
もうしばらく、注意をもって観察したい。
琵琶湖の呼吸は、いつ回復するのだろうか。
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風(25)

2019-10-28 13:03:42 | ButsuButsu


今年は、琵琶湖深底部の溶存酸素が激減しています。
すでに湖底に棲む多くの生物が窒息死しているようです。
かつてない規模なので、生態系に大きな影響が残るかもしれません。

台風と言い、地震と言い、自然は時折、強烈に理不尽になります。
もちろん人間にとって、という意味ですが。
今、地球が、バランスを失いつつあります。

私がまだ登山家だった頃、山はいつも友達でした。
猛烈な吹雪の中でも、山の友の暖かさが助けてくれました。
その時思っていたことは、自然の怖さを感じた時が自分の死ぬときだろうな、と言うことでした。

最近、自然が、怖くなってきました。
あと20年たつと、制御すらできない状態がやってくるようです。
今できることを、真剣に考える時なのかも知れません。
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風(24)

2019-09-03 17:09:49 | ButsuButsu


台風が去り
秋風が吹くようになってきた

うるさかった蝉の声が消え
キリギリスの声に代わった

昼下がりに大学を抜け出し
膳所公園へと向かった

古老の漁師が
面白い話をしてくれるという

この場所は昔、水泳場だったのや
そう老人は語った

ここいらで、師範学校の生徒が
二人溺死したのや

水草が生い茂る湖岸の一画に
ポッカリ空いた水面を指さす

あそこはな冷たい水が湧くのや
地下水が湧いてるんや

可哀そうに心臓麻痺やった
と、90歳の老人は続けた

すぐ近くにある彼の家には
井戸があるという

この辺りではもうほかにないな
自慢気に語る

いつからだったろう
湖岸を埋め立て水脈を変えたのは

好奇心で自宅まで押しかけ
地下から湧き出す水を触ってみた

鮮烈な水が手に余る
無色透明な冷水だった

彼の奥さんは
この水を使って鮒ずしをつけるらしい

うちのは美味いで
男の目元がうれしそうに笑った



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風(23)

2019-08-23 16:45:32 | ButsuButsu


令和の時になって、冷たい風が吹き始めた。
東アジアの地に、ふたたび戦人の声が聞こえなければよいが。

明治・大正・昭和と、この国を牛耳ってきた人々が、
過去の罪を恐れて臭いものに蓋をする。

権力を身にまとう人々は、いつまでもその鎧を脱ごうとはしない。
しかし、すでにうすら汚れて内から腐臭がし始めている。

びわ湖の北にある小さな川に、多くのアユが集まっている。
いくつかの背中は寄生虫に襲われ、泳ぐのもやっとだ。

白い腹を出して漂うアユの死体のそばでは、
暑さにあえぐツバメが溺れていた。

皆が自分だけのことを考えて、他の人のことを思いやらない。
私たちは思いやりという言葉をどこに忘れてきてしまったのだろうか?

主張することは悪いことではない。
しかし溺れているツバメに石を投げつけるようなことは止めよう。

令和の時になって、嫌な風が吹き始めた。
この地に、得意げに人を罵倒する声はいらない。
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風(22)

2019-06-26 11:41:09 | ButsuButsu


ジムグリだろうか?
久しぶりに見たヘビに、思わず好奇の目を向けた。
そう言えば、最近、路上でヘビを見る機会が少なくなった。

驚いたヘビは、懸命に石垣を登り始めた。
自分の背より高い壁を登るヘビに感激して、写真を撮り始める。
彼(?)は、登るときに壁の高さを理解してはいないのだろう。

少し登っては休み
また登る姿は、感動的でもある。
もう少しだ、ガンバレ。

蛇行、という言葉が思い浮かぶ。
ある程度の長さに体を折り曲げながら、重力に逆らって上昇する。
骨格とウロコで支えながらの登攀は見事だ。

ちょうどボルダリングを見ているようで、喝采を送る。
ふと気が付いたが、ヘビには降りる選択はないみたいだ。
こいつは登りきるしかない。
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風(21)

2019-06-20 16:15:42 | ButsuButsu


女の子のクツは、場所を移動して取り残されていた。
誰かが目立つように、車除けの上に置きなおしたのだろう。
クツの中には、クツ下が無造作に突っ込まれている。
誰が、何のために残したのか。
気になって仕方ない。
このクツの持ち主は、裸足で帰って行ったのだろうか。
小学校の低学年くらいだろうか。
手に取ってみたが、サイズはわからなかった。
明日からは雨が降りそうだ。
濡れたクツは見たくない。
やはり落し物として届けるべきかな。
日常の中の非日常が心の中に巣くってしまった。

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風(20)

2019-06-19 10:04:03 | ButsuButsu


今朝、通勤の途中、ある工場の門扉の脇に女の子の靴を見つけた。
妙にきちんと並べられた靴に、私は違和感を覚えた。
何かあったのだろうか?
ここに置かれてから、そんなに時間がたっているとも思えなかった。
確かに、昨夜の帰宅時にはなかったものだ。
忘れ物だろうか?
事件性はないのだろうとは思うけれども、もし心当たりのある人は早めに伝えて欲しい。
そう思ってネットにアップすることにした。

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風(19)

2019-05-28 18:33:13 | 環境問題・保護


最近、毎日のように子供たちが被害に会う悲しい事件が続いている。

この国は、どうかしてしまったのだろうか?

年を取り、5年前に車を運転しなくなった。

運転しなければ、他人を傷つけることもない。

できるだけ、迷惑をかけない生き方をしようと思っている。

2016年に北極へ行った。

その時の写真から、Eliseが絵を描いてくれた。

かの地では、できるだけ自然を傷つけないような生活をしていた。

糞尿も燃やしてしまう。

自然に優しい、人にやさしい生活を取り戻したいものだ。

私が子供だった頃、島根の田舎にはそんな風景があった気がする。

北極にも、日本にも、同じ風が吹いて欲しい。
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風(18)

2019-02-23 00:52:54 | ButsuButsu
イスラエルから猫の話 第3弾



地中海からの風が

ぴたりと止んだ昼下がり

ぶらぶらと歩く海岸通り

石畳の路地を抜けると

小さな広場がある

春の日差しが暖かく

行き交う人々も

どことなく穏やかで

小さな男の子と女の子が

前となり後ろとなり

二人で追いかけあいながら

私たちに寄り添ってくる

おやっと思ってふと見る

暖かそうに昼寝をする

猫たちの一団

爆睡する四匹の猫と

落ちそうな猫が一匹

小さな車では

ちよっと定員オーバーかな

こんな野良猫たちが

無警戒に体をさらす

不思議な街の

なにげない午後

緊迫する中東とは

かけ離れた時間の歩み
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風(17)

2019-02-18 21:01:04 | ButsuButsu


さてはて、イスラエルには野良猫が多い。

街角で、ポーズをとる猫に出会った。

どこかで見たようなすまし顔だ。

ふと思い浮かんだのがモナリザだった。

巨匠レオナルド・ダ・ビンチには申し訳ないが、

こういう猫のことを

モニャリザと呼ぶのだそうだ。

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風(16)

2019-02-15 19:46:47 | ButsuButsu


浮世絵師であった菱川師宣(ひしかわもろのぶ)が、1670年ころに描いた「見返り美人」は、その後の画壇にさまざまな影響を与えたと言われている。

なかでも有名なのが、竹下夢二が描いたいくつかの見返り美人だろう。

肩越しに見返る立ち姿が美しいのは、何も女性だけではない。

ここイスラエルの街角で、小雨に濡れて振り返る「見返り猫」に出会った。

その姿には、何かしら色気があった。

猫の色気というのもおかしな話だが、確かにこの猫はそんな雰囲気を持っていた。

そして私は、その瞬間を捉えた。

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風(15)

2019-02-14 16:30:34 | ButsuButsu


イスラエルの北、ゴラン高原に隣接する、キンネレット湖に来ている。

キリスト教徒には、ガリラヤ湖と呼ぶ方がなじみ深いのかもしれない。

ここに巨大サイズのアオコが出ている。

イスラエルの研究者と一緒に、12日からその調査をしている。

が、高い断層に囲まれた湖には、時折、強い風が吹く。

今日は、強風のせいで、途中で調査を中止した。

手持ちぶたさに波止場をぶらついていたら、野良猫に会った。

痩せ細った猫の後を何気なくついて行ったら、低木を口に含んでうっとりとし始めた。

その恍惚とした様子が面白かったので、思わず写真を撮った。

猫は素知らぬ顔で枝をしゃぶり続ける。

中東の湖での、のどかな一日だった。
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風(14)

2019-02-03 21:58:57 | ButsuButsu


以前、さかなクンとテレビ番組に出たことがある。

彼の立派なところは、リハの時からすっと同じテンションだということだ。

プロ意識に徹底しているだろう。

おかげで私たちもリラックスして本番が迎えられた。

そういえば、先日、浦先生もさかなクンと共演していた。

浦先生がキチジの帽子をかぶっていたのは、傑作だった。

ご存じ、さかなクンの帽子は、箱ふぐだ。

これはネットで売っている。

浦先生のキチジ帽子も売れるかもしれない。

びわ湖だと、何かな?

やはりビワコオオナマズかな?

ちょっと長いから、いっそマフラー付帽子にすると暖かいかもしれない。



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風(13)

2019-02-01 16:29:47 | ButsuButsu


びわ湖トラストが実施しているジュニアドクター育成塾の2期生募集が始まった。

2018年度には35名が参加して1年間の研修を行ってきた。

2019年度には、40名を募集している。

すでに9名の参加があった。

締め切りは3月12日。

ぜひ多くの小中学生に参加して欲しい。

なにせ、はっけん号に乗ってびわ湖の調査が無料でできる。

しかも、優秀な生徒には海外実習もあるし、ノーベル賞受賞者の講演も聴講できる。

考えたら、私が子供の頃、こんなおいしい話はなかった。

苦学して京都大学理学部へ入学したら、学園紛争で半年間授業がなかった。

やることがないので山登りをはじめ、ついには5700メートルの初登頂までやってしまった。

もう少しで人生を終えるにあたって、あと少しやりたいことがある。

恥ずかしいから声に出して言えないが、自分の能力でできる範囲の望みをかなえたい。

そう思って、子供たちと対峙している。

この子たちには、未来がある。

その目は輝いているし、振舞には力がある。

彼らの若さに触れながら、私は自分の願いをかなえたいと思っている。

そうしたら、いつ死んでも悔いはない。

いま、私の周りをゆっくりと風が吹いている。

問題は、どうやって風に乗るかだ。

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風(12)

2018-12-31 22:57:23 | ButsuButsu


そう
いろいろなことがあったね

たくさんの
思い出ができた年でした

新しい
びわ湖の歌もできました

みんなも
歌ってほしいな

https://www.youtube.com/watch?v=3Q_PGXmWPAw

びわ湖塾に参加した
多くの子供たちも

それぞれが
力強く成長し

自分の信じた道に
突き進もうとしている

そうやって
時代が過ぎ

人間たちは
自分の立ち位置を踏みしめてきた

僕だってそうだ
そして君だって

がんばった一年
そしてあと一年

一緒に
語り合える日にしたいものだ
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