待ち時間を利用して、石山寺へ出かけた。
紫式部が源氏物語の草稿を練ったといわれる寺だが、観光客は意外に少なかった。
穏やかな陽気に誘われて、桜の花も急いで開花の準備をしているようだ。
4~5分咲きというところだろうか。
今週末には満開となるだろう。
昨日の強風ですでに花が散っているが、よくみると花びらではなく、花弁の付け根からもぎ取られている。
まだ散る時期ではない、と訴えかけているようだ。
やっと花が開きかけた時に強い風が吹くと、こんな悲惨な散り方をするのだろうか。
今日でかけてきたのは、瀬田の唐橋に近い場所で自噴するエンコ(深井戸)に用があったからだ。
この井戸では、水温20℃くらいの赤茶けた水が、勢いよく吹き出している。
どうも深さ200m位の地下から出てきているようだ。
持ち主の話によると、28年ほど前に急に復活したらしい。
それまでは枯れ井戸だった。
ちょうど琵琶湖の水温が急激に上昇し始めた時期に合っている。
エンコという名前も珍しい。
アクセントはコにあるそうだ。
語源を探したいと思っているのだが、今のところ不明である。