DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

道(85)

2017-09-22 15:52:59 | ButsuButsu


今井一郎先生が、日本水産学会賞を受賞されました。

びわ湖トラストの科学委員会初代委員長であった今井一郎先生(北大教授)が、平成28年度に日本水産学会賞を受賞されました。心より祝意を表したいと思います。
受賞対象の業績は、「有害有毒プランクトンの発生機構と発生防除に関する研究」でした。

今井先生は、主に、シャットネラという有害赤潮を形成する鞭毛藻類を対象として、瀬戸内海を場として長年研究を続けてこられました。
また、びわ湖や三方五湖で発生する有毒アオコについても研究されています。
特に、海藻や水草・ヨシ茎に付着する殺藻細菌や殺藻ウィルスの存在を指摘しておられ、これらを有効利用することによって、有害赤潮や有毒アオコを形成する植物プランクトンの発生を防除することが可能であると指摘されております。

このような赤潮やアオコといった有害有毒プランクトンの発生域が、温暖化の進行に伴って拡大している事実を考えるとき、環境への負荷の少ない防除手法の開発は大きな社会貢献となることが期待できます。
先生のますますのご活躍を期待しています。

道(84)

2017-09-21 11:40:48 | ButsuButsu


本日、14時から大学でシンポジウムが開催される
タイトルは「琵琶湖の価値を10倍高める」だ。
どうやら、交流会では、琵琶湖ホテルのシェフが作る、おいしものが食せるようだ。
まだ間に合うかもしれない。
時間のある人はどうぞ参加してください。

ここしばらく、琵琶湖10倍キャンペーンをやりたいと思っている。
美しくメイクすれば、誰しも評価が上がる。
琵琶湖という素地は良いのだから、その価値をきちんと伝えればよい。
良さを発掘して、少し脚色して、人前に出す。
どうやらそういう努力を怠ってきたようだ。

ブライアンも私も、40年以上琵琶湖と付き合ってきて、まだ飽きていない。
こんな自然は、やはり価値があるのだ。
もっと知りたいと思うし、
もっと知らせたいと思う。
そのために、琵琶湖にかかわりや関心を持つ人が、少しだけ頑張ればよい。



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■日 時:2017年9月21日(木)14:00~17:30(交流会 17:30~19:00)
■場 所:立命館大学びわこ・くさつキャンパス ローム記念館
     〒525-8577 滋賀県草津市野路東1-1-1
     (アクセス:http://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/bkc/)
■参 加 費:無料(情報交換会費:1000円)
■定 員:120名
■主 催:立命館大学総合科学技術研究機構 琵琶湖∑研究センター
■共 催:公益社団法人 滋賀県環境保全協会
■講演内容
講演1 滋賀県水産試験場 次長 桑村 邦彦 様
    「琵琶湖の水産業-これまでの取り組み、そしてこれから」
講演2 理工学部ロボティクス学科 教授 川村 貞夫
    「水産資源確保のためのロボット利用可能性」
講演3 スポーツ健康科学部スポーツ健康科学科 教授 海老 久美子
    「三方美(い)しスタディ:滋賀の健康を食から考える~「ab豆倶楽部」を例に」
講演4 琵琶湖ホテル レストラン調理部 洋食調理課 料理長 稲葉 章夫 様
    「湖国食材の魅力を再発見 ~フレンチの技法を用いた新たな“食”の提案~」
■プログラム詳細は下記をご覧ください。
http://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=346995
■申込方法
下記URLよりお申込みください。
http://bit.ly/sigma08
(お問い合わせ先)
立命館大学 研究部 BKCリサーチオフィス
担当 三木・魚谷・八木
〒525-8577 滋賀県草津市野路東1-1-1
Tel:077-561-2802(平日9:00~17:30)
E-mail:r-miki-a@st.ritsumei.ac.jp」。

道(83)

2017-09-20 12:53:31 | ButsuButsu


ジュニアびわ湖塾の開始

昨日は、大型台風18号(935hPa)が日本列島をかけ抜け、各地に大きな災害をもたらしました。
また、アメリカではハリケーン・ハービー(938hPa)やハリケーン・イルマ(916hPa)が次々と大都市を襲っています。
いま、地球環境が大きく変化しようとしています。
特に、海洋や陸水の急激な変化と気象の変化が同調しており、各地で未曽有な災害をもたらしたり、生態系の異変を引き起こしたりしています。
このような事態は、今後さらに拡大することが予測されています。
これらのことを克服するためにsustainable action(持続可能な行動)やsurvival capability(生存能力)に関わる教育が必要だと考えられています。
しかしながら、こうした取り組みは既存の学校教育では十分にカバーできないのが実状です。
そこで、びわ湖トラストでは、さまざまな自然環境に関連した問題の解決に貢献できる国際的な地球科学者の卵を育てることを目的としたジュニアびわ湖塾を開催することとしました。

今回選抜された中高生は12名です。
8月に、はっけん号に乗船してびわ湖に出かけました。
湖上でサンプルを採取したり計測機器を操作したりする技術を身につけ、地球の自転によってできる渦巻き流れ(環流)や、琵琶湖で固有の生物(プランクトン)などの基本的な学習をしました。
また、クルーレス・ソーラーボート大会にも参加し、入賞(1位と3位)しました。
9月からは、地球の環境変動を科学的に捉えるために必要な基礎力を身につける座学がスタートしています。
毎月1回の開催で来年3月まで、びわ湖という自然の教材を対象として、物理・化学・生物・地学・工学、経済学などの学際的な視点から地球科学の基本を学習します。
また、科学者として必要な文章力や英語力の向上に役立つ指導も行い、将来国際的に活躍できる力を養います。

教授陣は、びわ湖周辺の大学・企業などの専門家です。
集まった青少年が、一線の指導者と直接対話することによって、この地を地球科学研究のメッカにしたいと考えています。