DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

風(58)

2020-12-29 20:12:25 | ButsuButsu

2006年8月、琵琶湖の深湖底は固有種にあふれていた。
アナンデールヨコエビとビワオオウズムシ。
わずか横40cm、縦30cmの画像に、数えきれないほどの集団。
40万年以上の年月を生き延びてきた生き物たち。
その命が、今、絶たれようとしている。
2年間にわたって全循環がストップした琵琶湖。
水温上昇と無酸素状態が、12月27日になっても解消されない。
こんなに寒波が来ても、一度壊れた自然は簡単には復元されない。
そのことを人間は忘れてしまった。
子供たちはひたむきに琵琶湖と向き合う。
100年にわたる社会のツケが、今、琵琶湖を変えようとしている。
年が明けたら、この子らと話し合う。
私たちにできること、何をしなければならないのか、そして時間がないことを。


風(57)

2020-12-05 21:59:29 | 物語
琵琶湖湖底(90m)における水温と溶存酸素濃度のデータを送ります。
まだ水温は上昇を続けていますし、酸素は回復していません。
ビワオオウズムシやアナンデール・ヨコエビは採取できませんでした。
ただ水中ビデオカメラの映像では、スジエビが写っていました。
今ころから、スジエビが岸から湖底へ移動します。
少しずつですが、再び環境が回復するのでしょう。
ガンバレ、琵琶湖とそこにすむ生物たち。